Open Hand Service

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上田さん

6年前、某デザイン事務所に所属していた僕は、おつかいで、あるカメラマンの事務所兼自宅にプリント(バライタ)を受け取りに行く。チャイムを鳴らし玄関を開けると、スリッパを丁寧に拭いている40代半ばくらいの物静かな男がいた。僕が用件を言うと、きれいになった(使い込まれているけど素敵な皮の)スリッパを足下に並べ、奥の部屋に促してくださった。プリントの説明を受けているとき、その男が、写真家・上田義彦であるのに気付く。僕は彼の顔を知らなかったのだ!

ワンショット・○百万と言われる方が、自らスリッパの手入れをし、下っ端な僕にとても丁寧な態度で接してくださったことが、とても感動的だったのだ。「横柄且つ殴る蹴る当たり前」の広告業界(というより某事務所?)にいた当時の僕の、一筋の光明的逸話。

先週の『プロフェッショナル』を見て、この話を思い出したのでした。(本当の彼がどんな人かは知りませんが)

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