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あわいの力

ちょっと前になるけれど、安田登,著『あわいの力 「心の時代」の次を生きる』を読みまして、久しぶりに面白い(刺激的な)本だったのでメモ。

この本を読もうと思ったきっかけは、本の説明に「古代人には「心」がなかった」という箇所があったことが大きくて、そう、古代人に心がないといえば、前に読んだ、ジュリアン・ジェインズ,著『神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡』と同じことを言っているではないかー、ということがひとつ。

ふたつ目は、著者が能楽師であるということ。というのも、その時期に偶然にも、成田美名子,著『花よりも花の如く』(能楽師が主人公)を読み返したばかりで、さらに、NHKで『schola|坂本龍一|音楽の学校』の「日本の伝統音楽」でも能が取り上げられていたりして、能に体する興味がむくむくと湧いていた時期であったこと。

はい(感想はもう一度読んでから・逃・笑)。

ノイズ

仕事が忙しくなると、僕の場合、本が読めなくなってしまう(目と脳が受けつけない…)のだけれど、一日が仕事だけで終ってしまうのもアレなので、代わりに漫画を(寝る前に一冊づつ)読むことに。

で、上の写真は先月読み返していた、羽海野チカ,著『3月のライオン』の9巻、乱暴に説明すると「将棋の名人戦にて、土橋九段の思考の(潜在意識的に)邪魔になっていた虫を、本人が気付く前に名人(ライバル)が取り除いてくれた」というシーンなのだけれど、うーん、なるほどなー、と深く感じ入りまして。

というわけで、潜在意識が感じている「ノイズ」って(神経質かどうかなどのタイプの差はあると思うけれど)、やっぱり重要かも(!)と思い、視覚的に気になるものを(身の回りから)少しづつ整理・整頓し始めているのでした。

はい。

胞子文学名作選

先週の日曜は、気になっていた『胞子文学名作選』の原画展へ。原画1点(松田水緒,画/ギルダちゃん)と、田中美穂,編『胞子文学名作選』を手に入れる。

松田水緒さんものは、これで2つ目(もうひとつはこの動物)。こんな感じに、少しづつ気に入ったアート的なものを買い集めていきたい(ものです)。

そして、吉岡さんによる超絶装丁の『胞子文学名作選』。ようやく実物を見ることができ、その柔らかさと軽さにまず驚き、無論中身にも驚き、今も読み進めながら驚き続けているのだけれど(笑)、それでも印象は「ぶっ飛んでいながら意外にシック(落ち着いた色味のせい?)」なのだなー(ちょっと読みにくい箇所もあるけれど、読み物としても抜群に面白いですよ)。

で、会場の SUNNY BOY BOOKS。小さいけれど素敵な古本屋(新刊も少し置いてある)なのだけれど、なんというか品揃えが僕好みで、本の状態もキレイだし、全然高くない(むしろ安い?)し、スタンプカードだって貯まるしで、ご近所だったら間違いなく常連になっているような、そんなお店(ついついずっと気になっていた『ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環』を買ってしまうし/おお、Amazon より安かった!)。

はい。

あ、原画展は15日まで(!)。

家語りの会

日曜は、奈良にて sonihouse さん主催の「家語りの会」へ。奈良でものづくりをされてる方々が集い、語り合い、交流を深める会なのだけれど、僕は神奈川より(なぜか・笑)参戦。皆さんの意識の高さに刺激されまくりの時間でしたー。

僕もがんばらなきゃ、です(まずはホームページをリニューアルせねば…)。

上の写真は、参加されていたアーティストの武田晋一さんにいただいた、『Photoshopのドリル! 』の背表紙の原画でして、これがもう本当に素敵なんですよー(役得自慢・笑)。

はい(仕事します)。

Photoshopのドリル!

現在発売中、長谷川アンナ,著『Photoshopのドリル!』のデザイン(装丁、本文デザイン、DTP)を担当させていただきました。

ドリルシリーズではおなじみ、長谷川アンナさんによる「初心者にも分かりやすく、しかも面白い(笑)」解説に、今回は(著者イチ押しの)アーティスト、武田晋一さんのイラスト(及び写真)が加わり、もう、なんというか、ソフト解説本を超えた楽しさがそこにある、と思います。

皆さん、是非!