Think global,
バックミンスター・フラー+梶川泰司,著『宇宙エコロジー』読破。2年間、挫折すること2回、ようやく3回目のチャレンジで成功。肝心のテンセグリティについては、理解が「1」上がったくらいだけれど、復習も含めて、他に色々と学ぶことができた。これぞ、プリセッション(笑)。
写真の中央に写っている「Think global, act local.」と書いてある本は、『宇宙エコロジー』ではなくて、『YOUR PRIVATE SKY』なのだけれど(ちなみにその上にある本が宇宙エコ)、なぜこの写真かというと、『宇宙エコロジー』には、フラーが「Think global, act local.」なんて言うわけがないと書いてあったから!
P351/3 地球儀「グローブ(Globe)」は、語源的には<帝王権の表象>であり、最大地理的領土としての全地球表面(海域を含む)の所有を意味していた。「Think global, act local.」がフラーの言説ではない根拠である。
4 局所的に行動すること以外は不可能であると個人を無力化させ包括的解決を回避する思考法によって個人の行動すなわち思考を難なく局所に留めてきた。(後略)
これを書いた、(フラーが他者に対して初めて認めたデザイン・サイエンティストである)梶川さんを僕は支持するけれど、どちらの本(言い分)が正しいのか、僕には判断できない。そして、僕たちはどう行動するべきなのか。
まあ、『YOUR PRIVATE SKY』も図版がたくさんあって、良い本なのだけれど、本当にフラーの思想に触れるなら『クリティカル・パス』とか読みなはれ。アート的な側面から評価されることも良いけれど、いい加減、その先に行って欲しいのだ。(『宇宙船地球号操縦マニュアル』は基本/ちなみに「宇宙船地球号」という言葉はフラーが最初に言ったそうです)
一応書いておきますけど、誰が最初に言ったとか言わないとかいう話じゃないですよ。
で、たまたま今日(さっき)、織咲誠さんもフラーに注目しているということを知る。さすが、織咲さん。