現実≠生のデータ
私たちは感知したものをそのまま目にするのではない。感知したと思うものを見る。意識上に上るのは解釈であって、生のデータではない。意識されるはるか以前に、無意識のプロセスによって情報が処分され、その結果、私たちは一つのシュミレーション、一つの仮説、一つの解釈を目にする。しかも私たちに選択の自由はない。
トール・ノーレットランダーシュ,著『ユーザーイリュージョンー意識という幻想』より。意識に“上る”っていう表現より、“下る”っていう気分。
私たちの経験する事柄は、意識される前に意味を獲得している。
同上。「現実とは、一つのシュミレーション」。忘れがちだけれど。