動的平衡
福岡伸一,著『動的平衡』を読む。以前読んだ『生物と無生物のあいだ』が分かりやすく・面白かったので買ってみたのだけれど、まあ、似たような内容(笑)、でも(もちろん)面白い。
ここに記憶というものの正体がある。人間の記憶とは、脳のどこかにビデオテープのようなものが古い順に並んでいるのではなく、「想起した瞬間に作り出されている何ものか」なのである。
とか、「人間は考える管である」(ミミズといっしょ)とかとか、などなど。「生命とは動的な平衡状態にあるシステムである」のだなー。
それにしても、象と鯨が(超低周波の声で)語りあっている、という話には驚いた(!)。今年中に刊行されるという『エレファントム』(そして『思考する豚』)が楽しみ。
うん。