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全体を全体として

先日の、甲野善紀さんの動き、意識して(というか現代的に普通に)動くと、身体の動きにヒエラルキーができて、例えば、それが「腕」主導の動きなどになるのだけれど、なるべく一点に意識せずに動くと、身体が全体で動くようになるということを見ていて、猿の群れの話を思い出した。

猿の群れは、人の手によって餌付けされると、その群内にヒエラルキーが起こるそうだ。いわゆるボスザルの成立だ。しかし、餌付けされていない自然な状態の猿の群れでは、ボスザルというのは存在しないかのような、全体が全体として動くような組織であるらしい。例えば、どちらの方向に行くかというようなときは、若い猿たちが何となくそちらの方へ動き出し、それに群れ全体が呼応するように動き出すというようなことらしい。(確かニホンザルの話だったと思うのだけれど)

そして、不確定性原理とも何かしら共通点があるように思えてくる。意識して何かをすれば、、、