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FLOW

尹雄大(ユン・ウンデ),著『FLOW─韓氏意拳の哲学』について書きたいのだけれど、うまく書けないでいる。頭がコンガラガル。

わからないことに出会って、それをわかっていくには、何かにたとえたり、なれ親しんだ概念に引きつけて理解していくのが定石だが、韓氏意拳の場合は、既に知っている事柄に置き換えたとたん、それが意味しているものとまったく違うものになってしまう。俯瞰で眺めることもマッピングすることもできず、森が深いことはわかっても、まるで道が見当たらない感じに似ている。

と前書きにあるのだけれど、まさにそんな感じで、さらに言えば(引用すれば)、

哲学と聞けば体系化され、整然として、順序さえ間違わなければ段階を追って理解できるイメージがあるが、韓氏意拳の学理は矛盾した表現を多用し、言葉の前後だけを見れば辻褄が合わなかったりする。また、これまで経験したことのない「未知」を把握することを要求するので、単純に字面を追うだけでは理解できない。

というわけで、「つまりは何かを発見するというよりは、すでに備えている認識のあり方を問うことに」なっているわけです。

韓氏意拳、学んでみたい。