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混沌からの

ようやく、プリゴジン,スタンジェール,著『混沌からの秩序』を読み終えた。

読むのに3ヶ月以上もかかってしまったのは、本の1/3くらいから、僕の苦手な数式や記号がわらわらとでてきて、ほとんど理解できなかったからで、2/3を超えると、もう全く理解不能(笑)だったから。(同じような理由でファインマン物理学は挫折したっけ)

それでも、読んでよかったと思うのは、「エントロピー」について理解が増したことと、「可逆」か「不可逆」かという思考パターンを持つことができたからかな。

というより、難解な文章、知的な香りがするものって、僕にとってはポエムみたいなもので(笑)、例えば、

芸術活動は、対象物の時間的対称性を破る。それは、人間の時間的非対称性を対象の時間的非対称性に転化させた跡を残している。われわれが住んでいる可逆的で、ほぼ周期的な雑音のレベルから、確率論的で時間に方向性がある音楽が生まれる。

という下りを読んでうっとりしたりするのが好きなんだなー。
と書きつつ、次は、ホワイトヘッド,著『過程と実在』に行こうと思っていたけれど、ちょっと弱気になって、中村昇,著「ホワイトヘッドの哲学」という入門書的なものに逃げようとか思ってみたり。