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拘ドロ9

先日、爆音映画祭にて、ビョークの公私ともにパートナーである、マシュー・バーニーの作品(映画)『拘束のドローイング9』を観てきたのだけれど、ビョークによるサントラや写真から想像していたものとは、さっぱり違うものだった。

チープ、グロい、長過ぎ、というのが見終わって後の正直な感想(笑)。だったけれど、一緒に観た同居人の「そんなに悪くなかったよ」という言葉も手伝って、というより、気がつくとあの映画のことを考えている自分がいたり(スタジオボイスの特集号を読み返したり)して、やはりそれなりの作品だった、という感想に今は落ち着きつつある。

日本、捕鯨船、日本人(俳優ではない素人さん)、という設定が、日本人の僕としては違和感ありありだった、ということもある。パラレルとしての日本だと思えばいいのだけれど。まさに夢のような。

そしてそして、爆音。やっぱり耳はちょっとおかしくなったけれど、このサントラはやはり素晴らしいと思う。笙、ハープシコード、クロイテルなどの高域の扱い方が特に素敵。ビョークが前面に出てこない(ほとんど歌っていない)ということが、逆に、音楽家としての彼女の才能を再認識させられる、というか。

うん。