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感想メモ

下の下の続き。結果的に、一番心に響いた(というか影響を感じた、または共感できた)のは、松岡正剛+エバレット・ブラウン,著『日本力』。

かつて、日本はものごとを「陰と陽」の両面から、バランスよく、とらえていました。けれども、今の日本は「陽」に偏りすぎているというきらいがあります。すべてに光を当ててしまい、「陰」のほうからとらえることができなくなっている。けれども、日本の文化を養ってきたものを見ようとする時、この「陰」の存在を抜きにしては考えられません。「陰」のよさを知る-それは「自己」や「自我」から解き放たれ、自然と一体化すれば可能です。明かりを消せば、星が見るのです。

エバレットさんのあとがきより。今、抜粋しつつ『陰影礼賛』(?)と思ったりしたけれど、実際に読んでいたときは、『風の谷のナウシカ』の最後のシーンだったり、世に蔓延る(?)気味の悪い一方的な“前向き思考”や、思考停止な“楽観主義”のことを考えてしまう。

前田英樹,著『宮本武蔵 剣と思想』も関連して非常に思うところがあったし。なので、まだまだ自分のなかでうまく纏まっていないのでした。

続く(逃)。