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コーヒーとオーディオ

コーヒーの淹れ方の方法がたくさん存在するように、オーディオにも色々な方式がある。というようなことを考えてみる。

コーヒーの場合、最も一般的なドリップ式ひとつとっても、1つ穴のメリタ式、3つ穴のカリタ式、円錐形のコーノ式などがあり、フィルタの材質だって、紙、布、金属などがある。

オーディオの場合も、1つのユニットで全帯域を再生するフルレンジユニットから、2ウェイ(ユニットが受け持つ帯域を、高音と低音に2分割)、3ウェイ(高音と中音と低音に3分割)などがあり、ユニットの配置にしても、上から高中低音と並べるものから、高(中)音を低音で挟み込む仮想同軸という方式などがある(ついでに書くと円錐形のユニットもある!)。

このアナロジーは強引(かつ端折り過ぎ)だと分かりつつも話を進めますよ(笑)。

コーヒーのゴールはどこにあるか。それは、おいしいコーヒーを飲むことにある(と思う)。そのために、色々と方法が編み出されてきたわけだろうけど、そのなかで正解がひとつかというと、そうではない(と思う)。清らかなアメリカンが大好きな人と、濃厚なエスプレッソが大好きな人がいるわけだし。

では、オーディオのゴールはどこにあるか。僕にとっては、おいしい音(音楽)を聴くことにある。ただ、人によっては「原音再生」がゴールだったりする。元の音を再生する。録音現場で鳴っていた音を、自分の試聴環境で再生する。これが話をややこしくしている気がするんだなー。「俺の音が正しい、つまり原音再生なんだ!」とか、何か勝ち負けの話になったり。僕なんかは、「原音再生」はツールであって、ゴールではないと思っている(あれ、何の話だ?)。

ふらっと喫茶店に入って、コーヒーを飲む。「ここのコーヒーは僕の好みよりちょっと薄めだけど、その分透明感が際立っていて、これはこれでおいしい」。そんな風に、僕はオーディオも楽しみたい(だから、何の話?)。

正解はひとつではない。そういう話です(笑)。