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Album of the Year – 2011

今年、僕が「最も心惹かれた音楽」を記しておく行為(もっと音楽の話をしようじゃありませんか)。1枚選ぶとしたら、ブラジル・ディスク大賞にも選ばれた、アドリアーナ・カルカニョット『サンバの微生物』。ミニマルでいてオルタナティヴなサンバ、このグルーヴに勝るものなし(!)。

ブラジル勢といえば、『サンバの微生物』にも参加している、ドメニコ『Cine Privê』も滋味で良かったし、カシン『Sonhando Devagar』もポップ(+毒)で良いアルバムだと思う。

他は、ラディカル・フェイス『The Family Tree: The Roots』とか、マイ・ブライテスト・ダイアモンド『All Things Will Unwind』など。

労働歌的には、スティーヴン・マルクマス&ザ・ジックス『Mirror Traffic』。安心して聴いていられる懐メロながら、飽きさせない転回、そして、脱力・諦観越えのポジティヴィティ。このバランスの妙は、ベックのプロデュースに拠っているのだろうか。

番外。MVは、エフタークラング『An Island』。美しい映像と、自然体の音楽。

では、よいお年を。