Arto Lindsay
お借りしているマークレビンソンのプリアンプの音の傾向を考えていると、「そうだ、これはアート・リンゼイの音楽に合うかもしれない」と思い、彼のソロ名義のアルバムを全て聴いてしまったのは、昨日のこと。
コントロールされた暴力性とでもいいましょうか。
そして、今日。マークレビンソンに別れを告げ、もとのアキュフェーズに戻し、ぐちゃぐちゃのややこしいケーブル類の接続を終え、左右のチャンネルがちゃんと合っているかどうかを確かめるため、ジョアン・ジルベルトの『三月の水』をかける。
なぜ、『三月の水』かというと、ジョアンのヴォーカルが左に寄っている(声が左、ギターが右という感じ)からなのだけれど、これがなぜか、とんでもなく素晴らしい音で鳴ってくれて、まるまる聴き通してしまう。本当に、パーフェクトにエクセレントなアルバム。
しかし、最後の曲「イザウラ」だけは、このアルバムにはそぐわないんじゃないかと、聴く度に思ってしまうのも事実。(ジョアンもこの曲の録音には満足していないそうだし)
それにしても、最近のアート・リンゼイを見て愕然としてしまったのは、僕だけなのだろうか。ああ!