歴史の歴史
平城宮跡後、スリランカ料理を食べ、大阪に移動し、国立国際美術館にて「杉本博司 歴史の歴史」。
杉本博司氏の作品は、その完成度の高さ、コンセプトの明確さからもちろん好物なのだけれど(新作の放電場シリーズの毛細血管のような細部にも驚いたけれど)、この展覧会ではやはり氏の歴史的な、多種多様な収集品がおもしろい。さすが、古美術商(でもあるそうです)。
どれもこれも興味深いものばかりだったけれど、僕が気になったのは、ニコライ二世やトロツキーのサイン入り写真とか、A級戦犯の顔写真とか、アポロ計画宇宙食(1969年もの!)とか、隕石とか、ニュートン『プリンキア』初版本とか、銅矛とか、十一面観音とか、「大ガラス」の地図とかとかなどなど。
展示物、そのもの自体にとても魅力を感じるし、氏のインスピレーション・ソースを垣間見る、という側面もあるし。
うん、興味深い。
あ、写真は杉本氏の海景シリーズを見てしまうと海を見るたびにどうしても撮ってしまうことになる写真(笑)、沖縄編。