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Archive: Design

里山アート

noubutai

29日のフジロック(2日目)に行くのだけれど、せっかく新潟まで行くので、帰りがてらに越後妻有アートトリエンナーレをちょっと見ていこうと思っていて、ホームページなどをちらちらと見るが、一体全体何を見たらよいのか分からないでいる。

写真は、2年前に、やはり通りすがり的にちょこっと見たときのもの。まあ、会期中じゃなかったってこともあるけれど、まず、このMVRDVによって設計された農舞台が、気にくわない(笑)。フォトジェニックだけれど、まさに降って湧いたような(僕にとっては嫌な)異様感。場との会話なし。(それはそれとして、ジェームズ・タレルの光の館はやはり素晴らしかった。)

ということで(?)、今回は、手塚夫妻設計のキョロロを主に、会期中ということもあるし、少しだけ期待して、もう一度見てみよう。

直島は大好きなんだけどなー。

image dive

JDNのメルマガを見て、KANWA NAGAFUJI DESIGN を見る。おお、あの「image dive」を作った人か。忘れもしないあの衝撃。まだ学生だった僕は、これからは FLASH の時代だぞなんて思ったりしたっけ。

長藤さんのサイトやブログを見て、僕もフリーのデザイナーとしてこうあるべきなんだろうなと、ひとしきりもの思いに耽る。

でも、ああいうテイストに憧れても、結局は嘘になってしまうし、僕のやるべきこと・やりたいことじゃないとはずで、これは音楽の趣味にも如実に表れていると思っていて、キーワードは「心地よい違和感」だと。

というわけで、フラーからの影響での三角形をもとにしたグリッドに、ブラジルの有機的なリズムを織り交ぜたような、そんなデザインを模索し始める。

オープンハウス

kawasetei

昨日は、音と戯れる会、今日は、オープンハウス。戯れる会では、PCオーディオとSACDマルチの可能性が確実に見えたものの、内容がハード過ぎなので、詳しいことには触れられぬ。

で、オープンハウス。アリメさんが設計されたお家の内覧会に行く。初めて体感するアリメ建築。写真で見るアリメさんのお仕事、あのお人柄、さらに素敵な事務所と、知るほどにアリメさんの建築に興味が湧いていたわけだけれども、うーん、やっぱり素敵。

写真は、3階部分。壁紙が和紙っていうのも素敵。

僕もいつかアリメさんに頼みたいなと思うのでありました。

カッティング・マウスパッド

mousepad

マウスパッドって難しくて、デザインが気に入っても使いにくかったり(その逆だったり)で、僕は長い間、自分が満足できるものを探してきたのだけれど、先週、ようやく「これかな」というものを手に入れた。

VANCOのカッティングマット(カッターマット)です。何ヶ月か前に「カッターマットがよい」ということに気付いて、色々と探していたのだけれど、デザインがよいメーカーには、A5というサイズが無かったり、スケルトンだったりで、半ば諦めかけていたところ、ネットでこれに出会ったわけです。

カッターマットなので、もちろんこの上でシャーとカッティングできるし、方眼があるからミリ単位のマウスさばきができるし(笑)、実際、スケールとしても使えるし、なんといっても滑り具合がすごくいい。(家の机だと裏面がちょっと滑るので、滑り止め貼りましたけど。) 

ただ、デザイン的満足度は70点かな。まあ、これを使いつつ、地道に「もうちょっと潔いよいもの」を探し続けるとしよう。

ウィトゲンシュタインの音楽

wittgenstein

池田亮司のコンサートについての感想が下のようになったのには、ちょうどその日に読み終えた本、『ウィトゲンシュタインの建築』からの影響があるのかもしれない。というのも、その論理哲学的に創られた建築に思いを馳せていると、池田亮司の音楽こそ、それの音楽版なのかもしれないという妄想に取り憑かれたから。

「ウィトゲンシュタインの建築」的なグラフィック・デザインを目指していた時期が僕にはあって、もちろん挫折したわけだけれども(笑)、ウィトゲンシュタインがミリ単位にこだわったことにはとっても同感。ある種の数学的論理性というやつは、徹底的に細部まで管理し、びしっと揃わせることができると、圧倒的な美の世界が現れるのだけれども、ほんの些細なところでずれたり、間違ったりしているだけで、一気に陳腐なものへと変貌してしまうのだ。つまり、あらがすごく目立つのだな。

池田さんがこういうスタンスで音楽を作っているかは知らないけど、彼の音楽にとって細部は非常に重要だと僕は考えるわけで、だから、音質とか画質の細部についてああだこうだと言っているわけです。とくにあのスクリーンは遺憾。

誰かが「彼(池田亮司)のことをロマンチックだと感じた」と書いていたけれど、僕も同意します。