今年の前半によく聴いていたアルバムをLPで買っておこう、ということで、Laura Marling(ローラ・マーリング)の『SEMPER FEMINA』を買いまして。
アナログレコードで腰を落ち着かせてじっくり聴き直すと、ストリーミングで聞いていたときには気が付かなかったところ(こっそり忍ばせてある細やかな音や、音の質感などなど)があったりして、やっぱり良いなー、と思い直したり。
ただ、このレコードの内袋は固めの紙で、そこに裸でLPが入っているのだけれど、このまま出し入れしているとLPが細かい傷だらけになっちゃうのだなー(僕はすぐに自前の内袋に入れるけれど/本当はもっと高級なのが良いのだけれど…)。
最近のレコードには「凝ったデザインが施された固めの紙の内袋にLPが裸で入っている」傾向がちょっとあって、デザイナー的には、その固めの内袋に金をかけた結果、LPを保護する内袋(通常ビニール製)をケチってしまっているんじゃないか、と訝しんでしまうのだなー。
はい。
昨年ストリーミングでお世話になっていた(よく聴いていた)アルバムをLPで買っておこうプロジェクトメモ(腰を落ち着かせてアナログで聴き直す行為)。
左、怪しげな雰囲気が魅力の Mocke『St-Homard』。右、“ジャジーでシネマティックなポスト・ロック” Ryan Teague『Site Specific』。
両方ともジャケも音楽も良いので、LPで持っていると吉。
はい。
今年、僕が「最も心惹かれた音楽」メモ。Dawn of Midi の『Dysnomia』と、Khruangbin の『The Universe Smiles Upon You』(2つとも2015年リリースだけれど…/2016年に限定すれば、Nonkeen の『The Gamble』かもしれない)。
ドイツのトリオバンド、Dawn Of Midi の『Dysnomia』は、いわゆる人力テクノ系ながら、その特異なグルーヴ感(出身がそれぞれインド、モロッコ、パキスタンというのが関係しているのかも)が醸し出す緊張感・躍動感が素晴らしいのだなー(2インチテープにライブレコーディングで、全ての曲がシームレスに繋がっていることも◎)。
“テキサスのほっこり3人組”、Khruangbin の『The Universe Smiles Upon You』は、(上の Dawn Of Midi とはある意味真逆の)メロウでドリーミー、そして、サイケデリックでエキゾチックな、ガレージ・ファンク(2016年前半はこればかり聴いていたなー)。
で、音楽生活的には、音楽ストリーミングサービスを、Apple Music から Spotify に変えたことぐらいかも(音質とアプリのデザインが決め手)。
その他、よく聴いていたアルバムはこんな感じ(順不同)。
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Nonkeen – ‘The Gamble’(2016)←Nils Frahmなバンドサウンド
Caetano Veloso and Gilberto Gil – ‘Dois Amigos, Um Século de Música: Multishow Live’(2016)←MPB系ではこれ
Wilco – ‘Schmilco’(2016)←中年的一枚
Directorsound – ‘Into the Night Blue’(2016)←エキゾチック!
Nils Frahm – ‘Remains’(2016)←’Solo’のアウトテイク的な
Andras Fox – ‘Soft Illusions’(2015)←アーバン!
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それでは、よいお年をー。
アナログレコードの話題が続きますが、Moreno+2の『Music Typewriter』(写真手前)が今日届きまして。で、奥にあるのが、2003年発売の『12″ Limited Edition』(アルバム抜粋版)。
ディスクユニオンのページには、
2000年代以降にブラジル音楽シーンの中心に踊り出た「MPB新世代」を象徴するモレーノ・ヴェローゾ、カシン、ドメニコの”+2″作品がLPプレス。モレーノの『ミュージック・タイプライター』以外の2タイトルは初のLP化!
とあり、つまり『ミュージック・タイプライター』のみ初LP化ではないということになるのだけれど、僕は上記の『12″ Limited Edition』の存在しか知らなくて、どういうことなのだろう…と、ちょっと困惑していたり(僕が知らないだけで、LPがちゃんと存在していたのかもしれない/もしくは解釈の違い?)。
まあ、とにかく名盤なので、LPで(全曲)聴けるのは望外の喜びである。
はい。
P.S.
音は『12″ Limited Edition』の方が圧倒的に良いです。
トータスの『 TNT 』のアナログレコードを買いまして(僕が買ったときは送料込みで3千円以内だったのに、今はちょっと高くなってる…)。
1998年発売のハードディスク・レコーディングが画期的だったこのアルバムを、わざわざアナログレコードで買うっていうのもアレだけれど…(ジャケットにしてもCD-Rのインデックスカードに落書きしたものらしいので、レコードサイズだとデカ過ぎるわけで…)。
はい(それでも満足)。