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Archive: Music

Audience

今朝、エリスの最新号(第6号)を読んでいたら、高橋健太郎さんが昨年のニルス・フラームの公演(「ピアノ・エラ」第2夜)にふれられていて、フムフムと興味深く読んでいたのだけれど、ひとつ気になる箇所がありまして。

それは、公演を観に来ていた「クラシック畑の女性達」が、ライブ後にニルスを酷評していたそうで、「メロディーがない、音が大き過ぎる、などなど」というご感想だったみたいなのだけれど、僕の隣にいらっしゃったオバサマ達(断片的に漏れ出てくる会話を聞いていると、おそらく中島ノブユキさんのファンみたい)は、全く逆の感想で、「初めて聴いたピアニストでこんなに感動するの初めて!」というような「キャーキャー」な感じの大絶賛で、慌ててフライヤーの束に彼のものはないか探し始めたり(笑)、プロフィールを見つけ「なるほどー、ドイツ人なのねー」と確信を突いた(つまりテクノとクラシックの両面性を感じた?)発言をしたり… だったので、うーん、おもしろいなー、と。

実際は(も?)、ニルスのライブ後、場内は少し騒然としていて、まさに賛否両論な雰囲気だったと思う(けれど、演奏後の拍手は一番大きかったはず!)。まあ、ノンPA(スピーカー使わず)な中島ノブユキさんの後に、爆音のニルスだったので、心の準備が出来ていなかった人はびっくりしたとは思うけれど(笑)。

はい。

Music of the Year – 2013

今年、僕が「最も心惹かれた音楽」メモ。アントニオ・ロウレーロ、ニルス・フラーム、そして、サンドロ・ペリ。

アントニオ・ロウレーロの『』(2012)は、8月のライブに行ったことが大きくて、それまではファーストの『Antonio Loureiro』(2010)を愛聴していて、インストが多い(手数も多い)、ややフュージョンチックな『Só』は若干苦手感すらあったのだけれど、ライブ後は開眼(!)し、ハイレゾ版を買い直すほどの好物に(写真左上、iPad mini)。

ニルス・フラームの『Spaces』(2013)も、12月のライブに行ったことで、彼の音楽に体する理解力や解像度が上がり、ますますの愛聴盤へ(写真左下、iPad 2)。

サンドロ・ペリの『Impossible Spaces』(2011)は、今年一番聴いたレコード。B面、特に最後の2曲が素晴らしいー(写真右のレコード)。

あと、今年から使い始めた Music Unlimited(定額制ストリーミング音楽サービス)の存在はかなり大きくて、上に書いたロウレイロやサンドロ・ペリなんかは、Unlimited がなかったらおそらく聴いていないと思うし、世間で注目されていたり、人気があったりするアーティストなんかも、とりあえず聴いてみることが出来たし(そしてその多くに興味がないことを再確認…)。

来年には、Spotify も日本で始まるみたいだし、うーん、楽しみ。

他、よく聴いていたアルバムはこんな感じ(順不同)。

– – –

Sam Lee – ‘Ground Of Its Own’(2013)←ライブ行きそびれ…

James Blackshaw – ‘Love Is The Plan, The Plan Is Death’(2012)←これもLPでよく聴いた

Vanessa Moreno & Fi Maróstica – ‘Vem Ver’(2013)←コントラバス!

Deerhunter – ‘Halcyon Digest’(2010)←今年出たやつじゃなくて前作ね

Aoki Takamasa – ‘RN-Rhythm-Variations’(2009)←これも今年出たやつじゃなくて

Seaworthy + Taylor Deupree – ‘Wood, Winter, Hollow’(2013)←静かな夜に

Quasimoto – ‘Yessir, Whatever’(2013)←珍しくヒップホップ

– – –

それでは、よいお年をー。

ハイレゾ

アンプが SEKRIT(正確にいうとネットワークプレイヤー+プリメインアンプ)になってから、ようやくハイレゾ音源(簡単にいうとCD=44.1kHz/16bitより音が良い音源)が聴けるようになったのだけれど、正直、上の HDtracks で売っている Miles Davis の『Kind of Blue』(192kHz/24bit!)を聴くまでは、そんなにはありがたく(?)思っていなかったのだけれど、いやー、これは(隣で聴いていたハム先生も驚くぐらいに)凄いなー!

もちろん、他のハイレゾ音源、44.1kHz(/24bit)や、88.2kHz、96kHzでも、数値が上がるごとになんとなく音が良いような気がしていたけれど(笑)、192kHzの『Kind of Blue』は明確に違い(音の密度や空間の広さなどなど)が分かるのだなー。

うーん。

Piano Era

 
昨日は、めぐろパーシモンホールへ。ピアノ・フェス的な The Piano Era 2013 の2日目に行きまして。いやー、楽しかったなー。

僕のお目当ては、ニルス・フラームだったのだけれど、上の映像も見ていたし、最新のライブ(編集)アルバムの『Spaces』も聴いていたので(ファーストの『Bells』だって聴いていたし)、「弾きまくるんだろうなー」とは思っていたけれど、なんというか想像以上に凄くてですね(楽しくてですね)、ちょっと圧倒されちゃいました。

やっぱりライブで観なきゃ色々なことは分からないのだなー(ライブによりけりですが…)。

なー。

音楽生活

もともと仕事中のBGM用として導入した Music Unlimited(定額制ストリーミング音楽サービス)だけれど、リビングで使っているアンプを SEKRIT に替えてからは、iPhone(/iPad)から AirPlay で簡単に音を飛ばせるようになったので、Music Unlimited をリビングでも使うようになり、つまり、一日に約10時間(仕事時間+憩いの時間)は聴いているわけで、これで30日/980円なのは(僕にとって)かなりお得感があるのだなー。

今の時代、音楽聴き放題なんて、YouTube とか SoundCloud などを駆使すれば無料で出来てしまうけれど、僕の場合、もともと YouTube が苦手で、というより、ネット試聴が苦手(落ち着いて聴けない…)ということがあり、さらに、たとえBGMといえど、音質にはある程度求めてしまう(元オーディオマニアなので…)ので、高音質モード(AAC 320kbps)がある Music Unlimited の存在がありがたいのだなー(アルバムもまるごと聴けるし)。

で、この高音質モード。ちょっと前に、Music Unlimited で音楽を聴いた後に、iPhone のミュージックアプリで音楽(iTunes で買った音源)を聴いていたところ、なんだか音が悪くなったような気がしていたのだけれど、よく考えるとそれもそのはずで、iTunes で買う音源(AAC 256kbps)より、Music Unlimited の高音質モード(AAC 320kbps)の方がビットレートが高いのだなー。

というわけで、僕的には良いこと尽くめの Music Unlimited なのだけれど、こういうストリーミング系音楽サービスは、音楽家にとっては儲けが少ないらしく、色々と問題があるみたいだけれど…(時代の趨勢なのでしょうがないけれど…)。

まあ、僕の場合、Music Unlimited で知って愛聴盤になったアルバムなんかは、レコード(やハイレゾ音源)を買ったりするし、そのアーティストのライブにもなるべく行くようにしたり、してますが。

はい。