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Music of the Year – 2014

今年、僕が「最も心惹かれた音楽」メモ。ベックの『Morning Phase』(2014)と、デイヴィッド・ラングの『Death Speaks』(2013)。

ベックの『Morning Phase』は、中年的には文句の付けようがない1枚(笑)。ストリングスが醸し出す壮大なスケール感、演奏、楽曲、アレンジ等々どこにも隙を見せない完成度、癒されるというよりは満たされるような、そんなアルバム(また聴きたくなってきた…)。

デイヴィッド・ラングの『Death Speaks』は、去年の終わり頃にリリースされて、今年の前半によく聴いていたのだけれど、豪華メンバー(ヴォーカル:シャーラ・ウォルデン、ヴァイオリン:オーウェン・パレット、ギター:ブライス・デスナー、ピアノ:ニコ・マーリー)の割に(?)、控えめな地味目のアルバムで、一聴ただのクラシックの歌曲集のようにも聴こえるのだけれど、これが「あるもののようだけれど、違うものになっている」のだなー(特に The National のブライス・デスナーのエレキギターがすごく良い)。

で、音楽生活的には、去年以上に Music Unlimited を活用する機会が増え、通常聴きなら Music Unlimited で充分だし、どうせ買うのならLPかハイレゾが良いし、というわけで、ほとんどCDを買わなかった年でもある(300枚ほど処分もした)。

それと、今年は世間的にも自分的にもハイレゾ元年。来年は、もっともっと盛り上がってって欲しいなー、と思うのでした。

他、よく聴いていたアルバムはこんな感じ(順不同)。

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Sisyphus – ‘Sisyphus’(2014)←スフィアン+ヒップホップ

Rafter – ‘It’s Reggae’(2014)←レゲエ+ダブ(特にA面)

Moreno Veloso – ‘Coisa Boa’(2014)←アナログで聴くべし

Greg Gives Peter Space – ‘Greg Gives Peter Space’(2014)←ハイレゾで聴くべし

Gilberto Gil – ‘Gilbertos Samba’(2014)←色々な意味で攻めてる72歳!

G.Prokofiev – ‘Concerto for Turntables & Orchestra’(2009)←タ-ンテーブル協奏曲!

Flying Lotus – ‘You’re Dead!’(2014)←テンション上がります(特に5曲目!)

V.A. – Master Mix: Red Hot + Arthur Russell(2014)←コンピだけれどそれぞれ聴かせるね

Sam Amidon – ‘Bright Sunny South’(2013)←今年出たやつじゃなくて前作ね

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それでは、よいお年をー。

PONO

そういえば、以前書いた PONO が届いていたのでした。iPhone や 他のハイレゾプレイヤーと比べると、作りがちょっとアレで、安っぽい感じ(やけに軽いし、液晶画面だって写真のようにアレだし…)は多々あるのだけれど、音質については真っ当で、値段的にもお手頃だし、ハイレゾ入門機、普及機としては良いんではないでしょうか。

僕は耳が弱くなってしまったので、ヘッドフォンなどで音楽は聴かない= PONO の出番は少ないのだけれど(そもそも妻の物ですし…)、試しにカーステに繋いでみたところ、これが想像以上に良くて、音のディティールや空間の広さ、そして低音もよりタイトに沈む込むなどなど、ちゃんとハイレゾ感があって、うれしくなったり。

ハイレゾといえば、上の写真の Beck の『Mutations』(192kHz/24bit)が、もう本当に気持ちの良い音(!)で、やっぱハイレゾ(特に192kHzもの)はいいなーと思ったり。

はい。

P.S. ニセレゾに注意(笑)。

Lubomyr Melnyk

 
そういえば、先週の水曜日、“世界最速のミニマル・ピアニスト”ことルボミール・メルニクさんの来日公演(お久しぶりの白寿ホール)に行ってきたのでした。

音の残響が複雑に重なる様が印象的。

はい。

FELT

いつか買おうと思っていた、ニルス・フラーム『FELT』のLP。最近、聴き返したくなってきたので、ようやく実現。

このアルバムはレコードで聴くと良さそうだなー、と、ずっと思ってきたのだけれど、やはりその通り(音も良い)。ジャケットも素敵だし、ダウンロードコードの選択肢にハイレゾデータ(!)も入ってるしで、大満足。

やはり好きなアルバムは、レコードで持っていたい、ですよ(音楽にもよるけれど…)。

はい。

Arto Lindasy

というわけで、土曜、ブルーノート東京にて見てきました、アート・リンゼイ。アートのギター芸(笑)、かっこよかったなー(バンドのグルーブも気持ち良かったなー)。

久しぶりのブルーノート東京。中年としてはオールスタンディングなライブハウスより、こういうゆっくりとお酒を飲みながら見られるところの方がいいなーと思ったり(音質の好みは別として)。

はい。