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正月の楽しみにとっておいた、小澤征爾×村上春樹,著『小澤征爾さんと、音楽について話をする』を読み終える。グールドやらバーンスタインやらカラヤンのことなどなど、予想通りに興味深く、楽しい。
特に惹かれた箇所は、「グスタフ・マーラーの音楽をめぐって」と「スイスの小さな町で」(小澤征爾スイス国際音楽アカデミーについて)のところ。
というのも、僕が生でオーケストラを聴いて最も感動したのがマーラー(6番)だし、クラシックにのめり込むきっかけになったのも、NHKで同じような音楽アカデミーのドキュメンタリー(講師はアイザック・スターン)を見たことだったから。
というわけで、今年はクラシックをもっと聴こう、と思うのでした。
(本年もよろしくお願いいたします)
今年、僕が「最も心惹かれた音楽」を記しておく行為(もっと音楽の話をしようじゃありませんか)。1枚選ぶとしたら、ブラジル・ディスク大賞にも選ばれた、アドリアーナ・カルカニョット『サンバの微生物』。ミニマルでいてオルタナティヴなサンバ、このグルーヴに勝るものなし(!)。
ブラジル勢といえば、『サンバの微生物』にも参加している、ドメニコ『Cine Privê』も滋味で良かったし、カシン『Sonhando Devagar』もポップ(+毒)で良いアルバムだと思う。
他は、ラディカル・フェイス『The Family Tree: The Roots』とか、マイ・ブライテスト・ダイアモンド『All Things Will Unwind』など。
労働歌的には、スティーヴン・マルクマス&ザ・ジックス『Mirror Traffic』。安心して聴いていられる懐メロながら、飽きさせない転回、そして、脱力・諦観越えのポジティヴィティ。このバランスの妙は、ベックのプロデュースに拠っているのだろうか。
番外。MVは、エフタークラング『An Island』。美しい映像と、自然体の音楽。
では、よいお年を。
(仕事納め)