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音楽について話をする

正月の楽しみにとっておいた、小澤征爾×村上春樹,著『小澤征爾さんと、音楽について話をする』を読み終える。グールドやらバーンスタインやらカラヤンのことなどなど、予想通りに興味深く、楽しい。

特に惹かれた箇所は、「グスタフ・マーラーの音楽をめぐって」と「スイスの小さな町で」(小澤征爾スイス国際音楽アカデミーについて)のところ。

というのも、僕が生でオーケストラを聴いて最も感動したのがマーラー(6番)だし、クラシックにのめり込むきっかけになったのも、NHKで同じような音楽アカデミーのドキュメンタリー(講師はアイザック・スターン)を見たことだったから。

というわけで、今年はクラシックをもっと聴こう、と思うのでした。

Album of the Year – 2011

今年、僕が「最も心惹かれた音楽」を記しておく行為(もっと音楽の話をしようじゃありませんか)。1枚選ぶとしたら、ブラジル・ディスク大賞にも選ばれた、アドリアーナ・カルカニョット『サンバの微生物』。ミニマルでいてオルタナティヴなサンバ、このグルーヴに勝るものなし(!)。

ブラジル勢といえば、『サンバの微生物』にも参加している、ドメニコ『Cine Privê』も滋味で良かったし、カシン『Sonhando Devagar』もポップ(+毒)で良いアルバムだと思う。

他は、ラディカル・フェイス『The Family Tree: The Roots』とか、マイ・ブライテスト・ダイアモンド『All Things Will Unwind』など。

労働歌的には、スティーヴン・マルクマス&ザ・ジックス『Mirror Traffic』。安心して聴いていられる懐メロながら、飽きさせない転回、そして、脱力・諦観越えのポジティヴィティ。このバランスの妙は、ベックのプロデュースに拠っているのだろうか。

番外。MVは、エフタークラング『An Island』。美しい映像と、自然体の音楽。

では、よいお年を。

トウキョウの家宴

日曜、奈良のソニハウス以外で初めて開かれた家宴、トウキョウの家宴に行く(詳しくはリンク先参照)。家宴マニアとしては、行かないわけにはいかない(笑)。

僕が思うに、家宴の良さというのは、やはり「家」でやること。つまり奈良のソニハウスというサイトスペシフィック性が重要だと思っていたので、果たして他の場所であの良さ、「ゆるさ」と「親戚の家的親密空間」が再現されるのか、と少し心配していたけれど、結果、「次も行きたい!」という分かりやすい感想に(笑)。

もちろん本家ソニハウスの家宴とは、少しづつ違うのだけれど(違って良いのだけれど)、素敵な「音楽」と「食」、そして「親密な空間」はしっかりと健在なのでした。

はい。