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遅ればせながら、Ryan Teague さんのアルバム『Causeway』にハマっております。
発売当時(ちょうど1年前くらい)試聴した限りでは、ほとんどのレヴューにある通りスティーブ・ライヒ(「Electric Counterpoint」ギター:パット・メセニー)を想起してしまい、そんなまがい物はいらないよ(極論)、となってしまっていたのだけれど、最近になって、ちょっとしたことから聴き返すことになり、徐々に見事にハマっていったのでした。
つまり、“好きな曲に似ている=まがい物はいらない”、というオリジナル信仰から、“好きな曲に似ている=好きな曲に似ているから好き”、という、僕としてはかなり画期的な宗旨替え(笑)が起こったわけです(この件についてはまた今度書きます予)。
で、何を書きたいかというと、このアルバムを僕は iTunes で買い、最初はBGMとして聴いていたので何の不満もなかったのだけれど、だんだん好きになってくると、ちゃんとオーディオの前に腕組んで座って(笑)聴きたくなるわけで、そうなると iTunes の音質(AACの256kbps)では不満が出てくる(空間の奥行きや細かいディティールが怪しい)わけで、オリジナル音源が欲しくなる。
だがしかし、このアルバムは450枚限定生産、しかも発売から1年くらい経っているとなると、なかなか手に入らない。圧縮されていないWAVデータなら Juno Records で買えるみたいだけれど、困ったことに布張りのジャケット(手作り!)も素敵なので、やっぱりCDで欲しい(!)、となり、検索アスリートの力も借りつつようやく手に入れた、という苦労&自慢話でした(?)。
(と書きつつ、耳の調子が悪いのでほぼ聴けていないという…)
(耳療養+仕事パタパタに付き、ブログの更新はしばらく週1になりそうです)
豊島で出会ったオシャレ猫。尻尾の先がポイント。
(またお耳が病気になってしまいました。2年ぶり4度目。薬の副作用が辛いよ。)
(また間が空いてしまいましたが、続けますねー)
豊島。豊島美術館の他にも、クリスチャン・ボルタンスキーによる「心臓音のアーカイブ」(写真上)と、森万里子による「トムナフーリ」(写真下)も、とっても良かったです。
「心臓音のアーカイブ」は、“世界中の人々の心臓音を集めて心臓の鼓動に連動して電球が明滅するインスタレーション”なのだけれど、これが想像以上に刺激的。ランダムに流れる心臓音にはそれぞれ個性があって、音楽的にもかなり興味深いと思う(ので、僕も録音しましたよ)。
美術館の外の(とってもきれいな)砂浜も素敵で、今まで聴いていた心臓音と波の音が、なんだかきれいに繋がったり。
「トムナフーリ」は、山道をちょっとがんばって登っていかなきゃいけないのだけれど、その価値あり、です。陳腐な表現になるけれど、何か宇宙的なものを感じるなー、なんて思っていたら、なんと、スーパーカミオカンデとコンピューターで接続しているらしく、ニュートリノのデータを受信すると光るそうです(今知った!)。見たかった…
はい。