Archive: Music
The Universe Smiles Upon You – LP
Khruangbin(クルアンビン)の『The Universe Smiles』のLPがようやく届きまして(わーい)。
このアルバムを知ったのは、去年の12月初旬、ふらっと BEAMS RECORDS に立ち寄ったときのこと。前作のEPがお気に入りだったので、もちろん試聴させてもらい(しかも残り1枚だったホワイト・ヴァイナル仕様のLP!)、当然欲しかったのだけれど、値段が3千円台後半とお高くて…(さらに、そのちょっと前に予想外の大出費があったりしたのもあり)…結局諦めて、家に帰ってデジタル音源を買ってお茶を濁す羽目に…。
その後、黒盤(ブラック・ヴァイナル仕様)が出るも、やはり同様にお高くて…、悶々と(何度かポチりそうになりながら)過ごすこと数ヶ月…、ようやく通常盤のLPが出まして、めでたく入手することができたのでした(わーい)。
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たった千円の差なのに、どうしてこんなに思い悩むのか、僕自身にも謎なところがありますが(笑)、なんとなく「レコードには3千円くらいまで」というルールが(今の)僕にはあってですね、それを破ると危ない道に入ってしまうぞー(笑)、という教訓なのかも…(もしくは何らかの美意識なのか…)。
はい。
waltz
というわけで、waltz に行ってきまして(10日以上前ですが…)。
平日の夜だし、駅からも遠いし、売っているものもカセットテープがメインなので、お客さんいないだろうなー、と思いつつ向かったのだけれど、僕が在店した30分ほどの間に、ポツポツと3人のお客さんが入れ替わりで来ていたので、ある程度需要があるのかも(偶然かもしれませんが…)。
お店自体は、写真の通り素的な空間で、カセットテープの品揃えも充実してるし、他にラジカセやレコード(僕が見た限りでは国内盤が多そうだったような)、懐かしのカルチャー系の雑誌や書籍などもあり。
というわけで、カセットテープについて引き続き考え続ける。
はい。
(仕事が積もってきたので、ブログはしばらく停滞するかもしれません…)
Cassette
アナログレコードのように、カセットテープが盛り上がりをみせているらしいことは知っていたけれど、ほとんど感心がなくて、単なるノスタルジー的なものかと思っていたけれど。
中目黒のカセットテープ屋「waltz」を読んで、実際に自分で聴いてみなければ分からない、と思い直して、とりあえずウチにあった(妻所有の)カセットプレーヤー(おもちゃ)を、クローゼットの奥底から出してきて、聴いてみたり。
(クリンゴン語のレッスンテープ、結構良い音じゃないか!)
そして、waltzにも行きたいけれど、予定が合わず…(今から中目黒に行くのに月曜定休だなんて…)。
はい。
Bandcamp
ニルス・フラームの新プロジェクト、Nonkeenのアルバム『The Gamble』が発売しまして、さっそく、Apple Musicで聴いていたところ、「これはもっと良い音(しかも大音量で)で聴くべき」と思い始め、レコードが出ているか検索してみるも、お高くていらっしゃったので、しょうがなく諦め…、Bandcampにてデジタル音源を買ったのでした、というお話。
でも、Bandcampの場合、「アーティストが手に入れることのできる最高品質の音源をアップロードすることを奨励」しているそうで、Nonkeenのアルバムも上の写真の通り、ハイレゾ(96kHz/24bit)をダウンロード出来るし、しかも、低価格(約1,200円〜)で買えてしまうので、かなり満足しているというお話でもあったり(笑)。
ただ、購入前にハイレゾ音源かどうかを調べる術はなく(僕だけが知らないのかもしれませんが…)、買ってみたらハイレゾだった(!)、ということが結構あって、ハイレゾくじ的な要素もあったり(笑)。
ちなみに、昨年末から愛聴している、Khruangbinの『The Universe Smiles Upon You』も、同様にBandcampで買って、ハイレゾ(44.1kHz/24bit)だったし、最近再発された、Diggs Dukeの『Offering For Anxious』もハイレゾ(44.1kHz/24bit)でしたよー。
(それにしても、今時のレコードは高いな…)
Music of the Year – 2015
今年、僕が「最も心惹かれた音楽」メモ。ブライス・デスナーの『Music for Wood & Strings』(2015)。
ザ・ナショナルのブライス・デスナー(現代音楽家でもある)が作曲、ソー・パーカッション(パーカッション・カルテット)が演奏、しかも、カスタムメイド楽器“コードスティック”(上の映像参照)が用いられていて、その芳醇な響きといい、多層的な構造といい、かなり興味深い作品。
そして、今年のリリースでは全然ないけれど、Apple Music で出会い、レコードを探し求め、(週末のレコードの時間の度に)聴いていたのが、サム・アミドンの『I See the Sign』(2010)。サム・アミドン自体は相変わらずだけれど(笑)、このアルバムに参加しているニコ・ミューリー(ニコ・マーリー)、そして、ベス・オートン(サム・アミドンの奥さんでもある)が、それぞれに良い仕事をしていて、音楽的にとっても豊かになっている(ような気がする)のだなー。
で、音楽生活的には、Music Unlimited が3月でサービス終了し、だがしかし、9月頃から Apple Music(などなど)が始まり、ようやく日本にもストリーミングの波がやってきて、そのことが大きかったような(来年には非圧縮系のストリーミングも始まるのだろうか…)。
その他、よく聴いていたアルバムはこんな感じ(順不同)。
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Sufjan Stevens – ‘Carrie & Lowell’(2015)←We’re all gonna die
José González – ‘Vestiges & Claws’(2015)←アナログで聴くべし
Mocky – ‘Key Change’(2015)←ライブ行きそびれ…
Lila – ‘Lila’(2015)←MPB系ではこれ
Africa Express Presents – ‘Terry Riley’s In C Mali’(2014)←アフリカ風ライリー
Tigana Santana – ‘The Invention Of Colour’(2014)←今年出たやつじゃなくて前作ね
Diggs Duke – ‘Offering For Anxious’(2013)←再燃(今年出たEPなども◎)
Sandro Perri – ‘Tiny Mirrors’(2007)←休日に最適!(アナログ入手)
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それでは、よいお年をー。
Argerich
昨夜、録画しておいた『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』を見てて、劇中でチラッと上のアルバム(映画ではアナログレコード)が映り、「そういえば、このアルバム(名盤!)最近聴いてないなー」ということで、今朝から聴いているのだけれど。
映画としては、僕が勝手に期待していた内容(音楽家としてのアルゲリッチ)ではなく、「母として、女性としてのアルゲリッチ」だったけれど、なかなか興味深いドキュメンタリー。
というのも、監督が上のジャケット2人の娘さんなので、彼女にしか撮れない種類の映画であるから。
はい。
sonihouse「家宴-IEUTAGE-」
先々週に奈良に行ったのは、sonihouse の新スペースでのこけら落とし記念「家宴-IEUTAGE-」(2週目)に参加するためだったのだけれど、詳しい内容はこちらを見ていただくとして、まあ、とにかく、記憶に残りうる刺激的な時間となったのでした。
〈音の部〉の、鈴木昭男+ evalaでは、お二人が空間のほぼ中心に、その周りにスピーカー(サラウンド)、その周りに聴衆というユニークな配置でもって、鈴木昭男さんの自作楽器の奏でる音/音楽を、evalaさんの立体音響な電子音が包み込む、というような構成だったのだけれど、時には生音と電子音が混じり合い、時には主従の関係が逆転し、時には音がリアルとヴァーチャル(サラウンド)でぐるぐると回り合い…、という具合に、最初の圧倒的に静謐な音の立ち上がりから、最後の音が消え入るまで、本当に豊かな音空間だったと思う。
山フーズさんによる〈食の部〉でも、ただ胃袋を満たすためだけではない、趣向が凝らされた料理の数々で、こちらも刺激的且つおいしい(笑)。
というわけで、これからの「家宴-IEUTAGE-」がますます楽しみになったのでした。
(今週末は4週目「対話」、これも行きたかった…)
Oliver Jeffers
先週、Yatzer を見ていたら、「この絵の感じ、なんか見たことあるなー」と思い、しばし考えて、「もしや!」とひらめき、思い当たるレコードを見てみると、やっぱりこの人、オリバー・ジェファーズさんの絵でした。
ちなみに、このレコード(Chris Thile の『Bach』)、ジャケも良いですが、内容も良いですよ(高速マンドリンバッハ)。