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PONO

先月発売されたベックの新譜『Morning Phase』、とっても良いアルバムだと思うのだけれど、特にハイレゾ(96kHz/24bit)で聴くと本当に気持ち良くてですね、ヴォーカルの生々しさといい、ストリングスの包容感といい、どこまでも低いベース、どこまでも気持ち良いドラムといい、実体感というか、ライブ感というか、とにかく素晴らしくて、中年はもう(前に書いた192kHzのマイルス以上に)大喜びなのだけれど。

ただ、この素晴らしいハイレゾを(ちゃんと)聴くにはちょっとしたハードルがあって、ハイレゾ対応のプレーヤーやアンプ、または USB DAC やオーディオインターフェースなどのオーディオ機器が必要になってくるわけで、一般的にはまだまだ敷居が高いのが現実だと思うし、ちょっとややこしいところもあるので、ちゃんとハイレゾ再生出来ていないのに「これがハイレゾかー、ふーん」という感じに、なんちゃってハイレゾを聴いている人も(実は)多いのかもしれない、と勝手に心配していたり…(ソニーも頑張っているみたいだけれど…)。

で、まさにそんなとき(先週ね)、ニール・ヤング先生の PONO の発表があり、「おおっ!」となっていたわけです。簡単にいうと、ポータブルハイレゾプレーヤー(PONO/上の写真)とハイレゾ・ストア(PonoMusic/今のところ日本未対応…)なんだけれど、Kickstarter の盛り上がり(現在4億円超え!)を見ても、PONO の中身(コンデンサー!)を見ても、なんだかかなり期待できそうな気がしているわけです(ハイエンドなオーディオメーカーの Ayre や AudioQuest なんかも関わってるみたいだし)。

つまり、PONO さえ手に入れれば簡単に(ちゃんとした)ハイレゾを楽しめるし、今はまだ少ないハイレゾ音源にしても(ニール・ヤング先生のお力で)そうそうたるミュージシャン達が PONO に賛同しているみたいなので、こちらも期待できるんじゃないかと。

というわけで、PONO のこれからが楽しみなわけです。

はい。

HPDM-2913HV

自分への誕生日プレゼントと称して、AETの新世代ターンテーブルマット HPDM-2913HV を買いまして(誕生日はまだ来てませんが…)。

「低歪み特性」と「内周部のトラッキング性能向上」などなどに期待して導入したのだけれど、レコードを数枚聴いた感じでは確かにそのような効果を感じるので、まずは一安心(今まで使っていた東京防音のターンテーブルマットと比べると、です)。

そして、HPDM(ハイ・ポリマー・ダンピング・マテリアル)はゴム系よりも経年劣化は少なく長く使えるそうなので、その自慢の「耐久性」にも期待。

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今回購入したのは、上のリンクのアマゾンではなく、価格、送料、在庫状況、安心感などなどを総合的に見て、ヨドバシ.com で買ったのだけれど、これが驚くほどスムーズかつ迅速(!)、でしたよ(ポイントも10%ついたし)。

ハイレゾ

アンプが SEKRIT(正確にいうとネットワークプレイヤー+プリメインアンプ)になってから、ようやくハイレゾ音源(簡単にいうとCD=44.1kHz/16bitより音が良い音源)が聴けるようになったのだけれど、正直、上の HDtracks で売っている Miles Davis の『Kind of Blue』(192kHz/24bit!)を聴くまでは、そんなにはありがたく(?)思っていなかったのだけれど、いやー、これは(隣で聴いていたハム先生も驚くぐらいに)凄いなー!

もちろん、他のハイレゾ音源、44.1kHz(/24bit)や、88.2kHz、96kHzでも、数値が上がるごとになんとなく音が良いような気がしていたけれど(笑)、192kHzの『Kind of Blue』は明確に違い(音の密度や空間の広さなどなど)が分かるのだなー。

うーん。

SEKRIT|その3

で、肝心の SEKRIT の音質。これが良い意味で予想を裏切ってくれているのだなー。

LINN DSシリーズの音って、今まで数回聴いた感じからすると、なんとなく“聴きやすい、耳疲れしない音”(もちろんとっても良い音なんだけど)というイメージがあって、いわゆるPCオーディオの“鮮度の高い、勢いのある音”と比べて、やや“大人しい”というか。

で、SEKRIT もDSシリーズなので、そういう音なんだろうと想像していたけれど、これが、実に“くっきり、はっきりした音”で、低音もしっかり締まってるし、何よりもS/Nが高い“クリアーな音”なのだなー。いわゆるモニター調の筋肉系(笑)。

これは、LS3/5A(スピーカー)との組み合わせによるものなのか、DSシリーズって本当はこんな音だったのか、LINNのエントリークラス系はこんな音なのか、分からないけれど。

はい(了)。

追記:デジタルアンプだからかもしれない。

SEKRIT|その2

というわけで、下の続き。SEKRIT は、いわゆるネットワークプレーヤー+プリメインアンプで、ネットワークオーディオって便利そうだけど、なんとなく面倒そう(NASとか、LANの構築とか、設定とか…)と思っていたけれど、始めてみると、うーん、これは便利かも(!)。

(ウチの場合、PS3+nasne のおかげで、アンプのすぐ横までLANが来ていたし、NASもすでにあるし(仕事用だけれど…)、というのもあって、かなりハードルは低かったのだけれど…)

で、SEKRIT の何が便利かというと(まるまる一体型というのもあって)、上の写真のように iPhone / iPad を完全なリモコン(音量から、プレイリストの作成、セレクタの切り替え、電源のオン/スタンバイまで…)として使えること。ソファに座りながら(猫を膝上に載せながら)、iPhone ひとつでネットワーク上にある音楽ファイルを聴きまくれるわけです。

さらに、AriPlay にも対応しているから、かなりお手軽に音楽を聴けてしまう(しかもけっこう音が良い…)。

(PC/Mac上の音も Songcast を使えば全部飛ばせるし)

というわけで、かなり快適な音楽生活を送っているわけです。

はい(肝心の音質については次回…)。