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サンバの微生物、テレボッサ

最近、聴いているものメモ。アドリアーナ・カルカニョット『O Microbio Do Samba(サンバの微生物)』と、テレボッサ『Telebossa』。

アドリアーナの新譜、このビデオを見てもらえば雰囲気は一発で分かると思うのだけれど、シンプルな構成ながら、リノベイトされたドラム・セット(詳しくは大洋レコードさん参照)や様々な小道具が実に利いていて… というか、この変形ドラム、ウッドベース、ガットギターによる再構築されたサンバのグルーヴが僕的には気持ち良すぎ、大好物(ほとんどの曲がマイナー調というのも私的に吉)。

そして、テレボッサ。うーん、怪しい(笑)。ドイツで活動しているらしい、実験的な音楽をやっていたというブラジル人(歌とギター)とドイツ人(チェロ)によるデュオ。一聴、普通(?)の暗めのボッサなのだけれど、そこかしかに漂う怪しさ(いきなりホーミーのようにになったり!)がたまらなくツボ。

というわけで、少しだけブラジル回帰しています。

はい。

scenery

sonihouse さんの十二面体スピーカー「 scenery(シナリー)」がPAに使われる、ということで、世田谷ものづくり学校で行われたライブに行ってきたのだけれど、一組目のアーティストさん、(シナリーを使わずに)円筒形のガラスにユニットを突っ込んだ(?)スピーカーを使っていたアーティストさんの音に、僕の弱い耳がダメージを受けてしまい、二組目をなんとか聴けたけれど、結局、大事を取って早退… 残念。

でも、ひとつ気付いたことがあって、シナリーの音はダメージを受けた後でも、耳に変な圧迫感を感じないということ。確かに、耳の調子が悪いときでも自然音に対して圧迫感は感じないから、それだけシナリーが自然音に近いということかもしれない。

うーん、やっぱり欲しいなー、シナリー(笑)。

清春芸術村



ゴールデンウィークは仕事が入っていたので、どこにも遊びに行けないなー、と思いつつも、一日ぐらいどこかちょっと遠くへ行きたいなー、と思い、真ん中の水曜を空け、山梨の清春芸術村に行く。

清春芸術村については、ずっと行ってみたかった、という思い入れは皆無、というか存在すら直前まで知らなくて(笑)、安藤建築が最近そこに建ったという情報のみで行ったのだけれど(要するにただちょっと遠くへ行きたかったのだけれど)、想像していたよりずっと素敵なところで、良質の「ゆるさ」と「刺激」を得ることができたのでした。

小ぶりな安藤忠雄設計の「光の美術館」もなかなか素敵だったし(アントニ・クラーベの作品も良かったし)、あると知らなかった藤森照信設計の「茶室 徹」もたまらなくかわいいし(入ってみたい!)、谷口吉生設計(後で知った…)の教会も清春白樺美術館(ジョルジュ・ルオーの作品も良かった)も素朴な建築ながら随所に粋な工夫が見られ… まあ、とにかく良かった、ということです(笑)。愛おしい小ぶりな建てものたちよ。さすが芸術村。

そして、土地の力なのか、随所に感じる「ゆるさ」もすごく魅力的。桜の名所だそうなので、またいつか春にでも行きたいと思うのでした。

はい。