LINN の CLASSIK(CDプレーヤー内蔵プリメインアンプ)を導入して約2ヶ月。今のところ音的には全く文句はないのだけれど、機能的という意味でのデザイン、特にリモコン(写真左)なんかは、ちょっとこれどうなんだろう(笑)。
ボタンが(色分けされているとはいえ)、配置・形状は全て(ほぼ)同じ、しかも、数(機能)が多過ぎ、さらに、作りも本体と比べるとかなり安っぽい、という具合に、いくらでも文句が出てくるわけです…(隣のパイオニアのリモコンも同様にひどい…)
というわけで、アフォーダンスや機能美について考える。
(誤解のないように書くと、僕は LINN CLASSIK を悪い商品だと思っているわけではなくて、その逆なわけで、なので、すごく残念に思っているわけです…)
(先週の土曜に多摩動物公園に行ってきたのでした)
(約10日前の強烈な腹痛以来、調子があまり良くないのでした)
カールステン・ニコライ、『grid index』に引き続き『Moire Index』ですか。もちろん買ってしまう。
約300ページ、永遠と続くモアレに興奮(笑)。作品であり見本帳であるような中性的な存在。モアレ好きにはたまらない一冊。詳しい内容は、gestalten で。
うーん、それにしても、角度や間隔などの僅かなズレによって、こんな複雑なヴィジュアルが生成されるなんて(!)。嫉妬級に素晴らしい。
マーク・ホウ,著『ミドルワールド 動き続ける物質と生命の起原』読了。「ヒトの髪の毛の太さの一〇〇分の一から一〇分の一の大きさをもったものが住む世界の物語である。『ミドルワールド』と私が呼ぶ世界」のお話。ミクロとマクロの間にある物質がランダムに動き続ける『ブラウン運動』のお話。詳しくは、こちら。
とにかく一番驚いたのが、僕のなかでは静的なイメージであったDNAが、実は、
身もだえし、くねくね動く、分子の〝獣〟(p.188)
だということ。よーく考えれば当然のことなのだけれど、うーん、こういう一般的なイメージによる刷り込みには気をつけねば。
そして、偶然性、均衡。
タンパク質の機能は、化学的構成とブラウン運動の偶然性の、とても複雑な均衡にある。この化学法則とブラウン運動によるランダム性の間の均衡こそが、まさにミドルワールドの化学と生物学の基本的な主題に違いない。(p.209)
さらに、
生命は、化学の法則とミドルワールドのランダム性との間のものすごく繊細な均衡の結果なのだというが、ここでの教訓だ。ランダム性がなかったら、すべてはまたたく間に、化学で完璧にけりがつくだろう。動的変換もなければ、変化も、生命もないだろう。あまりにも過剰なランダム性では、生命過程は制御を失って混沌と化してしまう。(p.220)
うーん、おもしろい(!)。