ドイツのある美術専門学校で講演したあとで、学生に「こんなにたくさん書体があって、もう新しい書体は要らないのでは?」と聞かれたとき、私はこう聞き返しました。「音楽の世界ではバッハがあった、ベートーベンがあった、ブラームスがあった、ビートルズがあった。じゃあもう新しい音楽は要らないね?」。その学生は「そんなことはない、必要です」と笑って答えたので、「私の答えもそれと同じです」と言いました。
小林章欧文タイプ・セミナー「実践アルファベット!」質疑応答より。
なるほどなー、と思う気持ちと、そうでもない思い(?)が交錯する。
そして、arial or helvetica? 、難しい。モニタで見ると分かりにくいですよねー(もちろん言い訳)。
そして、これ。凄い(!)としか言いようがない。
A-net Web Store から HUMOR になったとき、正直、どうなんだろうーこのデザイン、と思ったのだけれど、こういう展開(上の写真参照)込みなら納得( Bluemark ですもんね)。
かわいいじゃないですか。
やりすぎ感たっぷりのノベルティも然り(笑)。
洗濯機、届く。秋田道夫さんデザインの、ハイアール JW-G50A。
(送風だけじゃなくて温風の)乾燥機能付きで、デザイン、価格(ビックでは3万円)を考えれば、この洗濯機に辿り着くのは当然の帰結と言えるでしょう(!)。
といわけで、さっそく洗濯してみている。
洗濯機が(ほぼ)壊れてしまったので、買い換えることにしたのは先週のこと。
近所のヨドバシには目当てのものがなかったので、目当てのものを置いてあるであろう、有楽町のビックカメラに。
洗濯機は無事買えたのだけれど、書きたいのは、レジ係の店員さんについて。もの凄く素敵な店員さんについて。
特に他の店員さんと違ったことをやるわけではないのだけれど、全く無駄のない、且つスピーディーな身のこなし、伝票に書き込む独自(前斜め屈み)の姿勢、勢いがありながらも読みやすい文字、そして、最後の「ありがとうございました!」のときの、完璧な笑顔(!)。
「仕事だから、仕方なく笑顔」ではない完璧な笑顔。まさに、レジの神(笑)。
というわけで、なんだかとっても幸せな気持ちになる。やっていることは同じなのに、やっている精度が違う、というか、こんな風に簡単には書けないような、何か「仕事とは…」みたいなところの根本をを教えていただいたような気がする。
僕も(やってることは違うけれど)こういう仕事人、プロフェッショナルになりたいと思ったのでした。
いい仕事は、人を幸せにする。