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純粋なる

昨日は、リス園後、府中市美術館にて「純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考」(サントリーミュージアムでやっていたやつです)。

ディーター・ラムスというか、ブラウンというか、まあとにかく萌えました(笑)。シンプルとか、美しいとかいうより、かわいい、かっくいい。

だがしかし、これはアートではなくてプロダクトデザイン。触りたいし、使ってみたい。そうじゃないと、評価はできない。とも思ってしまう。音はどうなのか、とか。

とにかく、それ以上でも以下でもない感動。

ちなみに、家の唯一のブラウン製品である掛け時計も(外枠ガラス付きだったけれど)展示されてたり。

うにゃ。

池谷さんの本を読む

という内田樹さんのブログのエントリーを読み、興味を持ち、池谷裕二,著『単純な脳、複雑な「私」』を買い、読み、読み終える。

うーん、おもしろい(!)。というか、ずるい(笑)。僕がここ数年読んできた“脳本”のおいしい要約というか、僕程度が脳について理解できる範囲としては、これ一冊でいいのかもというか。しかも、高校生に向けて書かれている本だから分かりやすいし。

ずるい。

剣の精神誌

甲野善紀,著『剣の精神誌―無住心剣術の系譜と思想』(増補改訂版)を読み終える。思いっきりマニアックな内容だけれど、僕なりに得るものはあった、というより大変におもしろかった。

この本は、「一千回を超える他流との試合に一度も敗れなかったという桁外れの記録(時代は違うが武蔵でさえ六十余度)を持っていた剣客」なのに「日本の剣術史のなかで抹殺されたに近い扱いを受けてきた真里谷円四郎(無住心剣術三代目)という異端の天才剣客の成立の過程と、その背景に焦点を当てて、世界に類をみない剣術を骨格とした、日本の「武」の精神文化史」について書かれているのだけれど、、、いやー、おもしろい。

「剣術とはただ人に勝てばいいというものではない。生命をかける大事に直面した時、真に自分自身が納得できる決断と行動をとれるようにする術である」

という(上泉伊勢守の思想を受け継いでいるように思われる)佚斎樗山の主張とか(その樗山の『猫の妙術』も素敵)。

というわけで(?)、これからも甲野さん(とその息子さん)に期待。