ソニック・ユース、サーストン・ムーアのここ何ヶ月かでリリースされた対照的ソロ・プロジェクト。
サーストンのソロアルバム『Trees Outside the Academy』(写真奥・ピクチャーレコード・リンク先はCD)は、非常にいい感じ。ソフト・ソニック・ユース的(笑)。ほんの少しのノイズ的要素はあるけれど、万人(?)におすすめできるアルバムだと思う。美しく気怠い。
サーストン・ムーア+カルテット『The ROADHOUSE Session Vol.1』は、ジム・オルークの社会人レコード(笑)からのリリースだったのもあって、だいぶ楽しみにしていたのだけれど、あまりのフリーさ(!)について行けず。。
ホント、対照的。バランスを取ったのだろうか(?)。
そして、フリー系で、理解できないものを見たり・聴いたりするといつも思い出す言葉。
秩序のあるものに対しては、我々の感覚は1000にも及ぶ種類を識別することができる。しかし、偶然による配置の場合は、10組の差異を確認することさえ、きわめて困難である。
カール・ゲルストナー。
店頭で見たときは、どうかなーと少し懐疑的に思っていたのだけれど、同居人が買ったことによって、じっくりと見回し・いじり回したりすることで、これはいいなーと思うに至る INFOBAR 2。
例えば、僕の MEDIA SKIN と違って(側面なんか見てもらうと分かるのだけれど)、一見いらないような(制作工程上必要な?)穴や、何かを隠すための処理のようなものが、INFOBAR 2 にはない(ように見える?)とか、アンテナをつけなくても本体に内蔵されているから、地デジをスマートに見られるとか、平置きの状態でスピーカーの穴がふさがれない(MEDIA SKIN はふさがれるから音が小さくなる!)という基本的なところとか。
そして、何よりもボタンが大きいから“押しやすい”。これが最大の違いかな(笑)。
デザイナーの力量、本業(プロダクトデザイナー)か否か、そういう問題なのか分からないけれど、僕なんかはそう思ってしまう。
この機能で、このデザイン。素晴らしいんじゃないでしょうか。
BATTLES(バトルス)というバンドを初めて聴いたときから、このバンドについて、このバンドを通して、色々なことを(興味深く)考え続けている。僕のなかで“何か”がひっかかっているんだなー。
で、僕の周りにいる音楽好きをメインに、このバンドを知っているか尋ねたり、聴かせたりして、アンケート(?)したり。
で、一番興味深いのが、50代を中心としたオジサマたちの反応で、これがもの凄く不評(!)。「ロックは死んだ」だの「頭悪い」だの言われる始末(笑)。彼らは音楽好きで、ロックを聴く人も多いのだけれど、バトルスは受け入れられないらしい。
逆に、30前後、つまり僕と同世代な彼・彼女らは一様に「かっこいい」という。少なくとも不評なことはない(あくまでも僕調べですが)。
この断絶はどこから来るのだろう。
(前略)
「ブログ読んだよ。で、サリヴァンの言う“機能”ってなんだったの?」
「僕もよく分かってないんだけど(笑)、サリヴァンの言う“機能”って、
いわゆる“有用性”とか“使用者”とか“必要性”とか、そういうこととは
無関係らしいよ」
「ん?」
「“有機的な本質の表現という形而上学をすべての基盤にしている”
らしい」
「へぇー…」
「“機能”を“宿命”と置き換えても彼の言いたいことは表現できるらしい」
「ふーん…」
(後略)