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東大寺

大仏殿

忘れないうちに、奈良、目的その3。東大寺。というより大仏。鎌倉の大仏に魅了されてから、日本三大大仏の頂点(?)である“奈良の大仏”に憧れを持ち続けてきたのだけれど、ついに御対峙。

まず、大仏殿が「すごい」、「でかい」のに病的なまでの緻密さ。そして、大仏も「でかい」、「すごい」。けれど、なんだか思っていたより感動しないのはなぜか。

で、一週間後の今。考えてみる。おそらく大仏殿の有無が大きいと思われる。鎌倉の大仏には、大仏殿が(今は)ない。だから、屋外。ふきっさらし。だから、空が見えるわけで、日が沈むわけで、開放感があるわけで、見るものが大仏しかないわけで、それがよかったんじゃないかと。

奈良の大仏は、大仏殿あり、過分な装飾あり、だからだろうか、より宗教的なニオイを強く感じてしまっただけに、僕的にはちょっと引いてしまったのかもしれない。別の意味で、すんごいことはすんごいのだけれど(世界に誇れるでしょう)。

のんびり座って見ることできなかったのも、一因かもしれない。あの広大な芝生地帯が開放されていれば、印象は変わり得ると思われる。

それにしても、奈良公園は広いなー。

コーヒーとオーディオ

コーヒーの淹れ方の方法がたくさん存在するように、オーディオにも色々な方式がある。というようなことを考えてみる。

コーヒーの場合、最も一般的なドリップ式ひとつとっても、1つ穴のメリタ式、3つ穴のカリタ式、円錐形のコーノ式などがあり、フィルタの材質だって、紙、布、金属などがある。

オーディオの場合も、1つのユニットで全帯域を再生するフルレンジユニットから、2ウェイ(ユニットが受け持つ帯域を、高音と低音に2分割)、3ウェイ(高音と中音と低音に3分割)などがあり、ユニットの配置にしても、上から高中低音と並べるものから、高(中)音を低音で挟み込む仮想同軸という方式などがある(ついでに書くと円錐形のユニットもある!)。

このアナロジーは強引(かつ端折り過ぎ)だと分かりつつも話を進めますよ(笑)。

コーヒーのゴールはどこにあるか。それは、おいしいコーヒーを飲むことにある(と思う)。そのために、色々と方法が編み出されてきたわけだろうけど、そのなかで正解がひとつかというと、そうではない(と思う)。清らかなアメリカンが大好きな人と、濃厚なエスプレッソが大好きな人がいるわけだし。

では、オーディオのゴールはどこにあるか。僕にとっては、おいしい音(音楽)を聴くことにある。ただ、人によっては「原音再生」がゴールだったりする。元の音を再生する。録音現場で鳴っていた音を、自分の試聴環境で再生する。これが話をややこしくしている気がするんだなー。「俺の音が正しい、つまり原音再生なんだ!」とか、何か勝ち負けの話になったり。僕なんかは、「原音再生」はツールであって、ゴールではないと思っている(あれ、何の話だ?)。

ふらっと喫茶店に入って、コーヒーを飲む。「ここのコーヒーは僕の好みよりちょっと薄めだけど、その分透明感が際立っていて、これはこれでおいしい」。そんな風に、僕はオーディオも楽しみたい(だから、何の話?)。

正解はひとつではない。そういう話です(笑)。

Ocean Fire

奈良で色々と刺激を受けて、久しぶりにCD(とLP)をたくさん買ってしまったではないか。幸福(笑)。

トニーニョ・オルタの『Toninho in Vienna』は、1曲目を試聴した限り、あの激名盤『Durango Kids 2』の再来、つまり『3』か(!)と小躍りしたのだけれど、ウチに帰って聴いてみるとそんなことはなく、普通に素敵なアルバム。いい加減、Durango Kids の幻影を追いかけるのはやめよう。。

ウィリッツ+坂本(龍一)の『Ocean Fire』は、iTunes Store で試聴して気になっていたのだけれど、このアルバム、本当に「美しい」(と僕は思う)。通奏低音としての蠢く暗騒音が、逆説的に「静けさ」に繋がっていたり。

買ったCDは、全部2007年の発売。My “Album of the Year” に変動はあるのか(!)と、独り興奮する(笑)。

仕事するか。

12面体スピーカー

12面体スピーカー

奈良、目的その2。MPさん宅訪問。MPさんとは、音と戯れる会で知り合ったオーディオ繋がり。オーディオ、音楽、アート好きな方なので、仲良くならない方がおかしい(笑)。

MPさんには、8月にウチの音を聴いてもらっているので、これで相互訪聴となる。互いの音を聴かないと、彼が語るその言葉の真意は、結局は分からないのだ。

で、上の写真。12面体スピーカー。しかも自作(!)。この12面体をフルレンジで使い、その下に、スーパースワン(後ろ向き!)、PT-R4(など?)を配置し、低域と高域を足してらっしゃる。再生側は、PCトランスポートとだけ書いて、後は割愛(笑)。自作アンプなどなどもあるので、とにかく一筋縄ではいかないです。

その、かなり不可思議な、アーティスティックな見た目とは裏腹に(笑)、出てきた音は、とってもナチュラル。12面体だからなんだろうか、そこから音が出ているという感じはなく、広くてシンプルな(天井の高い)リビングに、音がここちよく漂う。

つづく

法隆寺

西院伽藍
暖簾
夢殿

奈良、目的その1。法隆寺。世界最古(築1400年!)の木造建築。法隆寺は、同行人が行きたがっていたところなのだけれど、僕も大いに感動する。

歴史性ゆえか、そこに「在る」感が「おお〜」という感じにすごい(笑)。そして、広い。さらに、美しい稜線、病的なまでのディティール(!)。こんな写真では伝わらないでしょうけど、とんでもないです。数時間ではなく、半日見て周りたかったくらいに。

修学旅行な集団がたくさんいたのが唯一の残念点。中高生(の多く)にはこの良さは分からんでしょうに。。