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danke Emil Ruder

日曜、予定がキャンセルになったので、暇ができたら行ってみようと思っていた、プリントギャラリーでの「danke Emil Ruder 生誕100年を祝して」展へ。

ギャラリーでしばらく作品に見入ってると、会場にいた白人男性に話しかけられ、しばらくお話をしていると、「え、もしかしてシュミットさんですか!」という感じに、なんとヘルムート・シュミット氏がいらっしゃって、ルーダーの色々なお話を伺う貴重な体験付き(「バーゼルへの道」を愛読していた20代前半の自分に自慢してやりたい)。

念願の新聞展のポスターのオリジナルも見れたし(写真右/写真は許可を得て撮っています)で、中年心にも、デザイン/タイポグラフィに体する熱き思いが再び燃え始めたり(チロチロ)。

はい。

MC2000 MKⅡ

ターンテーブルマットを変えた後、アームの高さなどの微調整をしていたところ、愛用のカートリッジである、オルトフォン|Kontrapunkt h のカンチレバーが、謎の右曲がりになっていることに気が付き、修理に出すことに。

(というか、以前から「ちょっと曲がってるかも」くらいは思っていたのだけれど…)

で、Kontrapunkt を修理に出している間、レコードを聴けないのは悲しいので、秘蔵(死蔵?)のカートリッジ、オルトフォンの MC2000 MKⅡ の登板(約10年ぶり!)となったのだけれど。

で、その MC2000 MKⅡ を取り付けるとき、針圧を調べるためにネットを見ていたら、針圧とともに当時の価格がありまして、「えっ、こんなに高価なカートリッジだったの(!)」と驚いてみたり(何も知らずに気安く譲り受けてしまったもので…)。

で、肝心の音は、今のところ「落ち着いた、やさしい、丁寧な音」という感じ。

***

メインで使っているものを修理に出すと、しょうがなくサブを使うことになるけれど、そういう状態にでもならない限り、本気でじっくりとサブ的なものを使う機会はあまりなくて(特に僕の場合)、なので、今回のこともきっと良い経験になると思う。ダイヤトーン|DS-3000(スピーカー)だって、当時使っていた KEF|105/3s の修理がなければ、ちゃんと使うような機会はなかったと思うし。

(あくまでも Kontrapunkt がちゃんと直ること前提だけれど…/現在、恐怖の見積待ち…)

はいー。

あわいの力

ちょっと前になるけれど、安田登,著『あわいの力 「心の時代」の次を生きる』を読みまして、久しぶりに面白い(刺激的な)本だったのでメモ。

この本を読もうと思ったきっかけは、本の説明に「古代人には「心」がなかった」という箇所があったことが大きくて、そう、古代人に心がないといえば、前に読んだ、ジュリアン・ジェインズ,著『神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡』と同じことを言っているではないかー、ということがひとつ。

ふたつ目は、著者が能楽師であるということ。というのも、その時期に偶然にも、成田美名子,著『花よりも花の如く』(能楽師が主人公)を読み返したばかりで、さらに、NHKで『schola|坂本龍一|音楽の学校』の「日本の伝統音楽」でも能が取り上げられていたりして、能に体する興味がむくむくと湧いていた時期であったこと。

はい(感想はもう一度読んでから・逃・笑)。