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MC2000 MKⅡ

ターンテーブルマットを変えた後、アームの高さなどの微調整をしていたところ、愛用のカートリッジである、オルトフォン|Kontrapunkt h のカンチレバーが、謎の右曲がりになっていることに気が付き、修理に出すことに。

(というか、以前から「ちょっと曲がってるかも」くらいは思っていたのだけれど…)

で、Kontrapunkt を修理に出している間、レコードを聴けないのは悲しいので、秘蔵(死蔵?)のカートリッジ、オルトフォンの MC2000 MKⅡ の登板(約10年ぶり!)となったのだけれど。

で、その MC2000 MKⅡ を取り付けるとき、針圧を調べるためにネットを見ていたら、針圧とともに当時の価格がありまして、「えっ、こんなに高価なカートリッジだったの(!)」と驚いてみたり(何も知らずに気安く譲り受けてしまったもので…)。

で、肝心の音は、今のところ「落ち着いた、やさしい、丁寧な音」という感じ。

***

メインで使っているものを修理に出すと、しょうがなくサブを使うことになるけれど、そういう状態にでもならない限り、本気でじっくりとサブ的なものを使う機会はあまりなくて(特に僕の場合)、なので、今回のこともきっと良い経験になると思う。ダイヤトーン|DS-3000(スピーカー)だって、当時使っていた KEF|105/3s の修理がなければ、ちゃんと使うような機会はなかったと思うし。

(あくまでも Kontrapunkt がちゃんと直ること前提だけれど…/現在、恐怖の見積待ち…)

はいー。

あわいの力

ちょっと前になるけれど、安田登,著『あわいの力 「心の時代」の次を生きる』を読みまして、久しぶりに面白い(刺激的な)本だったのでメモ。

この本を読もうと思ったきっかけは、本の説明に「古代人には「心」がなかった」という箇所があったことが大きくて、そう、古代人に心がないといえば、前に読んだ、ジュリアン・ジェインズ,著『神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡』と同じことを言っているではないかー、ということがひとつ。

ふたつ目は、著者が能楽師であるということ。というのも、その時期に偶然にも、成田美名子,著『花よりも花の如く』(能楽師が主人公)を読み返したばかりで、さらに、NHKで『schola|坂本龍一|音楽の学校』の「日本の伝統音楽」でも能が取り上げられていたりして、能に体する興味がむくむくと湧いていた時期であったこと。

はい(感想はもう一度読んでから・逃・笑)。

PONO

先月発売されたベックの新譜『Morning Phase』、とっても良いアルバムだと思うのだけれど、特にハイレゾ(96kHz/24bit)で聴くと本当に気持ち良くてですね、ヴォーカルの生々しさといい、ストリングスの包容感といい、どこまでも低いベース、どこまでも気持ち良いドラムといい、実体感というか、ライブ感というか、とにかく素晴らしくて、中年はもう(前に書いた192kHzのマイルス以上に)大喜びなのだけれど。

ただ、この素晴らしいハイレゾを(ちゃんと)聴くにはちょっとしたハードルがあって、ハイレゾ対応のプレーヤーやアンプ、または USB DAC やオーディオインターフェースなどのオーディオ機器が必要になってくるわけで、一般的にはまだまだ敷居が高いのが現実だと思うし、ちょっとややこしいところもあるので、ちゃんとハイレゾ再生出来ていないのに「これがハイレゾかー、ふーん」という感じに、なんちゃってハイレゾを聴いている人も(実は)多いのかもしれない、と勝手に心配していたり…(ソニーも頑張っているみたいだけれど…)。

で、まさにそんなとき(先週ね)、ニール・ヤング先生の PONO の発表があり、「おおっ!」となっていたわけです。簡単にいうと、ポータブルハイレゾプレーヤー(PONO/上の写真)とハイレゾ・ストア(PonoMusic/今のところ日本未対応…)なんだけれど、Kickstarter の盛り上がり(現在4億円超え!)を見ても、PONO の中身(コンデンサー!)を見ても、なんだかかなり期待できそうな気がしているわけです(ハイエンドなオーディオメーカーの Ayre や AudioQuest なんかも関わってるみたいだし)。

つまり、PONO さえ手に入れれば簡単に(ちゃんとした)ハイレゾを楽しめるし、今はまだ少ないハイレゾ音源にしても(ニール・ヤング先生のお力で)そうそうたるミュージシャン達が PONO に賛同しているみたいなので、こちらも期待できるんじゃないかと。

というわけで、PONO のこれからが楽しみなわけです。

はい。