現在発売中、長谷川アンナ,著『GIMPのドリル!』のデザインを担当させていただきました(アートディレクターは鶴林氏)。某プロジェクトとか、合宿とか言っていたのは、この本のことだったのでした。
えー、みなさん、GIMP(ギンプ)というソフトをご存じでしょうか。画像補正やお絵描きもできる(ほぼフォトショップな)グラフィックソフトなんですが、なんと、無料(オープンソース!)という素晴らしいソフトなんです(しかも、Win でも Mac でも使える!)。
ただ、初めて使うソフトって、ちょっと分かりにくい流儀(?)があったりして、すぐに挫折しちゃうことが多いかと思うのですが、そんなときに役立つのが、この初心者向けに丁寧に書かれた『GIMPのドリル!』というわけです。
ちなみに、ここ最近のブログの写真補正は GIMP でやっていたりします。
とにかく、デザインは別にして(笑)、素晴らしく分かりやすい(そして笑える!)本なので、是非(!)。
昨日は、MPさん、ANさんといっしょに、印刷博物館で世界のブックデザイン2008-09をじっくり観る。その後、神保町に移動し、いもやで天ぷら定食を食し(いもやの天ぷらはなんで時間がたってもあんなに熱々なんだろう)、出版社で見本誌を受け取る。そして、銀座に移動し、GGGで北川一成展を観て、ついでに他のギャラリーも4つほど観る。さらに、白金台に移動し、ミナペルホネンを視察(?)後、お食事会。充実。
昨朝、iPhone で産経新聞を読んでいたら、ピナ・バウシュの悲報が。
それが原因ではないと思うけれど、体調が優れず、寝たり起きたりの繰り返し。今日も同様。梅雨バテなのかも。
それが原因で、僕が興味ありそうなことが書いてある、松岡正剛さんの千夜千冊(1304夜)を読んでも、途中から理解できなくなる。セレンディピティとミスター味っ子についても書きたいけれど、また今度。
三毛猫は「甘えたり、暴れたり、ミステリアスな性格」ですか。当たってるかも。
僕がずるさと言っているのは、もう少し違う言い方をすると、人間の思想とか、政治的立場とか、そういうものを論理的整合性だけで守ろうとするのはもう終わりだ、というのがぼくの考え方なのです。
(中略)
矛盾を恐れないとか、統合性ということはあまり問題にしない。バランスは問題にするけれども…
アマゾンで、Balanescu Quartet の『Maria T』を買ったときに、送料無料にするため、ついでに買った(=カート内にたくさん候補を残してある中から一番安かった・笑)『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』より抜粋。河合さんの発言。
この本が出た当時(1996年)に読んでいれば、20代をもっと楽に生きられていたのかもしれない。まあ、若造な僕には分からなかっただろうけれど(笑)。
デザインもバランス。バランス>整合性・統合性。
あと、「作者が全部わかってつくっているのは、それは芸術じゃないですね。(中略)芸術作品になってくると、作者のわからないことがいっぱい入っていて当然だと思います」という河合さんの発言も、素的。コンセプト負けしちゃってるアートなんかはまさにこれ。
さらに、「ぼくは村上龍というのは非常に鋭い感覚を持った作家だと思っているのです。彼は最初から暴力というものを、はっきりと予見的に書いている」という村上春樹さんの言葉にちょっと驚く。ほぉ〜。
以上、メモでした。無意識・身体>意識、でも可。
この本が見たくて、何回か(デザイン・アート系の洋書を扱っている)本屋に行ったけれど、なかなか入荷されない(6/7現在)ことに業を煮やして、すでに入荷しているアマゾンで買ってしまう。カールステン・ニコライ,著『grid index』。
約300ページ、永遠と続くグリッドに興奮(笑)。作品であり見本帳であるような中性的な存在。グリッド好きにはたまらない一冊。詳しい内容は、gestalten で。
RESPECT COPYRIGHT, ENCOURAGE CREATIVITY!
おうよ(!)。