下の下の続き。結果的に、一番心に響いた(というか影響を感じた、または共感できた)のは、松岡正剛+エバレット・ブラウン,著『日本力』。
かつて、日本はものごとを「陰と陽」の両面から、バランスよく、とらえていました。けれども、今の日本は「陽」に偏りすぎているというきらいがあります。すべてに光を当ててしまい、「陰」のほうからとらえることができなくなっている。けれども、日本の文化を養ってきたものを見ようとする時、この「陰」の存在を抜きにしては考えられません。「陰」のよさを知る-それは「自己」や「自我」から解き放たれ、自然と一体化すれば可能です。明かりを消せば、星が見るのです。
エバレットさんのあとがきより。今、抜粋しつつ『陰影礼賛』(?)と思ったりしたけれど、実際に読んでいたときは、『風の谷のナウシカ』の最後のシーンだったり、世に蔓延る(?)気味の悪い一方的な“前向き思考”や、思考停止な“楽観主義”のことを考えてしまう。
前田英樹,著『宮本武蔵 剣と思想』も関連して非常に思うところがあったし。なので、まだまだ自分のなかでうまく纏まっていないのでした。
続く(逃)。
向井周太郎,著『デザイン学 』を、がんばって読み終える。同ムサビ出版で同時期に出た白石美雪,著『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』がおもしろかったので、気を良くして(?)、気になっていた『デザイン学』も買ってみたのだけれど、うーん、ちょっと僕とは気が合わなかったみたい(うまくコンステレーション=星座を読み解くことができなかったみたい)。
でも、色々と勉強にはなった。再読すべし本。
次は、20代に最も影響を受けた本の1冊、ジョン・ケージ,著『サイレンス』(ちなみに、もう1冊はバックミンスター・フラー,著『クリティカル・パス』)。
30代の僕はどう感じるのだろうか。
トン子ちゃん。今から読むダス。芸術はぼくらの生命と共鳴する、か。
何を書こう。最近、書きたいと思うことがあまりなくて、多分、インプットとアウトプットのバランスがうまくいっているか、もしくは、何も考えていないか(笑)、どちらかなんだろうけれど、いちおう三日に一度はブログを書こうと(ゆるく)決めているので、がんばって書いてみているわけです。
考えていない、といえば、最近、読書量が減っているなー、と思い、後ろを振り返って読み終えた本の山を見てみる。白石美雪,著『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』、中田力,著『脳のなかの水分子―意識が創られるとき』、ライアル・ワトソン,著『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』、アレクサンダー・ゲルマン,著『ポストグローバル』…
多分、この辺は読んだけれどブログには書いていなかったと思う。だけれど、それぞれ大変に興味深く、とってもおもしろかったです=思考停止な感想しか出て来ない始末(笑)。
以前書いた『GIMPのドリル!』の仕事(約半年間格闘してきた仕事)が先月終わって、それのちょっとした燃え尽き症候群なのかもしれない。
あ、そうそう、『GIMPのドリル!』、Amazon では残り5冊なので、迷っている方はお早めに(!)。