昨日は、音と戯れる会、今日は、オープンハウス。戯れる会では、PCオーディオとSACDマルチの可能性が確実に見えたものの、内容がハード過ぎなので、詳しいことには触れられぬ。
で、オープンハウス。アリメさんが設計されたお家の内覧会に行く。初めて体感するアリメ建築。写真で見るアリメさんのお仕事、あのお人柄、さらに素敵な事務所と、知るほどにアリメさんの建築に興味が湧いていたわけだけれども、うーん、やっぱり素敵。
写真は、3階部分。壁紙が和紙っていうのも素敵。
僕もいつかアリメさんに頼みたいなと思うのでありました。
半月遅れの話題ですが(笑)、特集が「本ラブ」のBRUTUS、いやー、非常におもしろい。
といっても、僕が興味を持ったのはたった4ページのみで、それは、茂木健一郎と内田樹さんの対談なのだけれど、これを読んで非常に頭がスッキリしたのだ。僕も、トリビアルではない「快楽主義者」なのだな。
「脱・二元論」、「相反するものの合一にこそ最大の力が宿る」など、最近、自分的に再発見しつつある「包括的な一元論」ってとこにスムーズに繋がるところがよい。
内田 そうそう、だから生物は強いわけです。生と死が合一しているから。生きるために死ななくちゃいけない、ということなんですよね。
うーん、なるほど。死ななきゃ生きる価値なんてないだわにゃー。
マウスパッドって難しくて、デザインが気に入っても使いにくかったり(その逆だったり)で、僕は長い間、自分が満足できるものを探してきたのだけれど、先週、ようやく「これかな」というものを手に入れた。
VANCOのカッティングマット(カッターマット)です。何ヶ月か前に「カッターマットがよい」ということに気付いて、色々と探していたのだけれど、デザインがよいメーカーには、A5というサイズが無かったり、スケルトンだったりで、半ば諦めかけていたところ、ネットでこれに出会ったわけです。
カッターマットなので、もちろんこの上でシャーとカッティングできるし、方眼があるからミリ単位のマウスさばきができるし(笑)、実際、スケールとしても使えるし、なんといっても滑り具合がすごくいい。(家の机だと裏面がちょっと滑るので、滑り止め貼りましたけど。)
ただ、デザイン的満足度は70点かな。まあ、これを使いつつ、地道に「もうちょっと潔いよいもの」を探し続けるとしよう。
今日は日本戦。ということで、同居人は日本代表のユニフォームじゃなくて、靴下(笑)を履いて出勤。オサレ。
じゃなくて、昨日の続き。サラウンドで音楽を聴くという行為は、非常にリスニング・ポイントが重要となってくる。映画などの場合は、映像が説明してくれる(もしくは強い)から、あまりシビアじゃないのだけれど、聴くだけとなると、本当にシビア。だから、昨日のように左端の方で聴くと、一番近くのスピーカーの音ばかりが気になって、全体で何が起きているか掴めきれないのだ。
しかも鳴っている音楽が、超抽象的、多中心、同時多発的となると、脳内補正だけではついていけない。これが例えば、ヴォーカルがいて、ギターがいて…みたいな感じだったならば、まだイメージとして掴めるのだろうけど。だから、渋谷さんが意図した立体音響的なものは全然聴けてないと思う。実際、聴いた直後は「不快」な感じがしたし。(でも、今となってはもう一度聴きたいという欲求が高まっているのも事実)
昨日は、第三項音楽進化論の講義を聴講し、その後、渋谷サイクロンで足袋’s(タビピヨズ)のライブを兄と一緒に見た。
講義のゲストは、YCAMの主任キュレーターである阿部一直さん。うーん、おもしろかった。僕が聴講したなかでは一番かも。というのも、僕が聞きたかった部分、クセナキス、そして、サラウンドの可能性などについてをお話しされていたから。クセナキスがブーレーズに対して「聴いただけではその精密な構造が聴き取れない」という批判をしたことに対しての渋谷さんのスタンスには、僕も同感で、それは現代音楽・美術、メディアアートにも通じる、あまりにも過程に重きを置き過ぎて、結果的に出てくるものに対しての責任(というか感動?)が無さ過ぎるということ。
だからして、ちゃんと音楽として機能(?)するようにフィードバックを繰り返す渋谷さんの姿勢に僕は期待するわけです。「音楽」の新たな可能性が、ようやく8月9日のYCAMにて提示されるのではなかろうかと。
というわけで、土曜のUPLINKでの渋谷さんのライブが楽しみなわけです。8チャンネル初体験!(ちなみにYCAMでは8チャンネル3段重ねで24チャンネル!)
もちろん、明日の池田亮司さんのライブも楽しみ。