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Archive: Music

BATTLES 論考(1)

BATTLES(バトルス)というバンドを初めて聴いたときから、このバンドについて、このバンドを通して、色々なことを(興味深く)考え続けている。僕のなかで“何か”がひっかかっているんだなー。

で、僕の周りにいる音楽好きをメインに、このバンドを知っているか尋ねたり、聴かせたりして、アンケート(?)したり。

で、一番興味深いのが、50代を中心としたオジサマたちの反応で、これがもの凄く不評(!)。「ロックは死んだ」だの「頭悪い」だの言われる始末(笑)。彼らは音楽好きで、ロックを聴く人も多いのだけれど、バトルスは受け入れられないらしい。

逆に、30前後、つまり僕と同世代な彼・彼女らは一様に「かっこいい」という。少なくとも不評なことはない(あくまでも僕調べですが)。

この断絶はどこから来るのだろう。

今ベック

昨日は、我が家で、同居人を含むベックのコアなファン3人で、オフ会。僕は、お手伝い。つまり、コーヒーとオーディオ係。

で、久しぶりに『Guero』のDVDオーディオのサラウンドを聴いたのだけれど、以前よりオーディオがよく鳴るようになったからか、なかなか迫力があって(特に中盤)、見直したり、センター音源だけを聴いて、ベックのヘナチョコなヴォーカルを堪能したり(笑)。

それにしても濃い7時間だった。。

あ、写真は、おみやげにもらったデメルのチョコ「猫ラベル」。チョコの形(舌の形らしいけど匙っぽい)もいいし、おいしいし、なんと言ってもパッケージが素敵。

気に入る。

ハロー・スパイラル

先月、何軒かのレコ屋さんで漁り、買ったレコードのなかで特によかったものメモ。

長靴が、ガスター・デル・ソル『upgrade&afterlife』、うさぎが、ヴァシュティ・ バニヤン『Lookaftering』、透明が、Storm & Stress『Under Thunder And Fluorescent Light』(リンク先はCDだったりします)。

ジム・オルークとデヴィッド・ グラブスによるユニット、ガスター…のあの名盤が1,000円、伝説のシンガーソングライター、バニヤンさんの35年ぶりのセカンドアルバムがシールド(未開封)で1,800円、MPさん宅で聞いて感じのよかった Storm & Stress が1,500円。

リアルなショップは、CDで買うより、ネットで買うより安い(場合が多い)。探すのも楽しい(ひとつアタリが出ると病みつきになる)。

そして、レコードってなんかうれしいんだな。レコード>SACD(DVD-A)>CD>MP3 という感じ。そういう風に感じる理由はいくつも挙げられるけど、そんなことはどうでもよくて(笑)、うれしいんだなー。

十一月の階梯

とあるサイトに「武満徹も11月が好きだったのかなあ?」という記述を見つけて、「武満徹・11月」→「November Steps」→「なんでこういうタイトルなんだっけ?」と連想し、久しぶりに、武満徹,著『音、沈黙と測りあえるほどに』を読み返す。

あ、「November Steps」というのは、武満徹さんが創立125周年を迎えたときのニューヨーク・フィルに頼まれて作曲した、琵琶と尺八、オーケストラのための曲です。東/西、単/複の対置、そして、間。名曲です。

で、端折って書くと、「November Steps」は、最初「water ring」にしよう(「琵琶と尺八の音が、オーケストラに水の輪のようにひろがり、音が増えてゆく」)と思ってたのだけれど、友人のジャスパー・ジョンズに「それじゃー“浴槽についた泡”っていう意味になっちゃうぜ」と言われ、「水の輪」案はボツ。

で、「ノヴェンバー・ステップス」になるんですねー(笑)。

えーと、これは僕が端折り過ぎているわけではなくて、武満氏がちゃんと明言してないだけなんですよ。だから、僕の記憶にも残っていなかったんだなー。多分。。

ただ、

特別の旋律的主題をもたない11のステップ。
能楽のようにたえず揺れ動く拍。

ということ。そして、邦題(?)が「十一月の階梯」、初演が11月だったということが、キーでしょうか。

話変。関係なさそうで、ちょっとだけ関係ある話題(笑)。November って「9番目の月」という意味だって知ってました?

僕は、October って10月なのになんで Octo(8)なんだろうと思ってたのでした。

関係ないですね。。

Ocean Fire

奈良で色々と刺激を受けて、久しぶりにCD(とLP)をたくさん買ってしまったではないか。幸福(笑)。

トニーニョ・オルタの『Toninho in Vienna』は、1曲目を試聴した限り、あの激名盤『Durango Kids 2』の再来、つまり『3』か(!)と小躍りしたのだけれど、ウチに帰って聴いてみるとそんなことはなく、普通に素敵なアルバム。いい加減、Durango Kids の幻影を追いかけるのはやめよう。。

ウィリッツ+坂本(龍一)の『Ocean Fire』は、iTunes Store で試聴して気になっていたのだけれど、このアルバム、本当に「美しい」(と僕は思う)。通奏低音としての蠢く暗騒音が、逆説的に「静けさ」に繋がっていたり。

買ったCDは、全部2007年の発売。My “Album of the Year” に変動はあるのか(!)と、独り興奮する(笑)。

仕事するか。