最近買って、気に入っている2枚、アドリアーナ・カルカニョット『CANTADA』と、アルナルド・アントゥネス『クアルケール』。
でも、はじめの2〜3回くらいの聴いた感じでは、2枚とも「失敗」だったかなーと思っていたのでした。ちゃんと試聴していたら、ほぼ間違いなく買わなかったかもしれない(特にアルナルド)。
「暗い(アドリアーナの場合はクールかな)」、「(妙な)重さ」というのが共通項かな。何か聞き慣れない、それでいて(最初は)心地よくない、でもなぜか聴いてしまう。こういうのは、後に中毒性を持つ可能性が高いんだなー。
よって、僕はこの2枚の中毒になっているわけです(笑)。アドリアーナの(ライブでも感じた)クールさと熱、アルナルドの仏頂声(笑)とドラムレスの小気味いい違和感。
試聴しない方がいいときもある。
あ、マリア・ヒタの新譜はどうなんでしょうかね。今度は、サンバですか。これで、サンバ苦手意識を克服するのも手かも。
オジーじゃないですよ(笑)。ロー・ボルジェスの『Nuvem Cigana』です。ブラジルはミナスのシンガー・ソング・ライターです。
このCDは何年か前に買ったのだけれど、あまり気に入ってなくて、今日、さっき、久しぶりに聴いたところ、なんと、あの悪名高きコピーコントロールCDだった(!)ということに今さらながら気がつく。
なぜ気がついたかというと、CDプレーヤーからPCオーディオ(PCトランスポート)へと、僕の再生環境が変わったからで、MacにCDを入れると、アルバムともうひとつ「AUDIO」というアイコンが出たからなのでした。
でも、最初はコピーコントロールCD(CCCD)だって知らないから、「AUDIO」っていうファイルは、何かオマケかなと思って開き、MacPlayer(CDSPlayer)というアプリが入っていて、開くと、アルバムが再生され始めたのだけれど、なんとも生気のない音。もともとつかみどころのないふわふわした音楽だと思っていたので、こんなもんかと思いつつも、いつも使っている BitPlayer と聴き比べたところ、BitPlayer の方がなんかいい。低音とか、エネルギー感とか。iTunes とも聴き比べても、MacPlayer はなんかダメ。
で、MacPlayer ってなんだろうと思ってネットで調べたところ、ようやくこれがCCCDだと分かったんだなー。。
でで、CCCDでもPCオーディオで直接AIFFのファイルを開けば音が良いのか(!?)と一瞬思い、我が家にあるもうひとつのCCCD、アート・リンゼイの『INVOKE』を聴いてみるが、これは典型的なぼんやり系のCCCDの音でダメ。気のせいなんだろうな(『INVOKE』には「AUDIO」というアイコンは出てくるけど、MacPlayer は入ってないし)。
CCCDは忌み嫌っていたので、ウチにはこの2枚しかないはずなので、もう確かめようはないのだけれど、とにかく『Nuvem Cigana』が良い音で聴けるようになった(?)ので、よし。
過眠。どうにかしなくては。30分が理想な昼寝が、3時間になってしまっている。。
Out of Tokyo にて、「バッハのようにヨーロッパの中心に位置するとされる作曲家でさえ、非ヨーロッパ的な音楽的資源を自作に引用・利用し(中略)自らの創作と表現を国境の外へ開いていた」ということを読み、Transculturation という言葉(高橋悠治さんの講義で聞いた)を思い出し、なるほど(?)と思う。「思う」だけから逸脱したい。「したい」も同じ。
ほぼ日で連載中の岩田社長のお話。「ご褒美発見回路」ですか。これから身につけるようにしないと。
村上龍『半島を出よ』読了。高校生のときに夢中になって読んだ『コインロッカー・ベイビーズ』や『愛と幻想のファシズム』を思い出す。男の子だなー。
ベックの新曲「Timebomb」のミュージックビデオを、ある熱狂的なファンが自主製作。「Awesome!」としか言いようがない。そして、40秒くらいから登場するダンサーが、(僕には)秋田さんに見えてしょうがない。笑顔がすごく似ていると思う(フランク・ゲイリーの笑顔にも似ていると思う)。
以上(かな)。
音源で聴いていた以上に、楽しいライブ。とにかく、ポップで、実験的。でも、けっして「はじける」ことがないのが、アドリアーナ節なんだなー。あ、『Adriana Partimpim: O Show』の話です。
アドリアーナ「オーディエンスのなかにキッズはいる?」
キッズ達 「イエー!」
と言っていた(連呼していた)のか。というのも、このライブは、子供向けアルバム『Adriana Partimpim』のライブだからで、オーディエンスは親子連れなんですね。ちなみに、パルチンピンというのはアドリアーナの子供の頃の愛称らしいです(普段は、アドリアーナ・カルカニョットで活動)。
写真は、マイクスタンドにくっついているバックミラーで、かぶりものをチェックするアドリアーナ。かぶりものが何種類かあるので、鏡は必需品。いいアイデア。なんだか気に入りました(?)。
日用品からオモチャまで、色んなものを楽器してしまう実験性・柔軟性が凄く楽しくて、僕が一番驚いたのは、写真の、ギターのシールド(ケーブル)のコネクト部分を手のひらにあてて音を出していたこと(ビヨンという感じの音がする)。サンドペーパーとか、かえるのおもちゃとか、あの音はこうやって出していたのか! という驚きがそこかしこにあるわけです。子供は楽しいだろうなー(もちろん大人も楽しい)。子供がいたら絶対に見せていること間違いなし。
です。
7月の終わりのあのライブ後に、彼女のCDを聴いてみたいなーと思い、まずは『Cantada』を買い、ホームページで『Adriana Partimpim: O Show』を聴き(フルで聴ける!)、すっかりファンになってしまい、このように『Adriana Partimpim: O Show』のDVD+CDを買ってしまうことに。
この知性とポップ感覚、実験性、確かに「女カエターノ」と呼ばれることはある(と男カエターノ・ファンは思う)。
今は、大きい音で聴き(5.1ch)・見たいので、お隣さんの外出待ち。
いやー、楽しみ。きゃっ。