昨日は、都内某スタジオにて、マークスマンのレコーディング風景(兄のギター入れ)を見学。録音のこと、音のこと、アレンジのことなど、色々と興味深い。
オーディオ好きとして、気になるスタジオの音は、まさしくモニター調。太く力強くストレート。もちろん良い音なんだけど、自宅で長時間聴くにはちょっとキツイだろうなー(でも、これくらいハッキリしっかり音を出さないと、モニターの役目が果たせない)。
兄の紹介で、僕は「オーディオ好き」となっていたのだけれど、いつのまにか、それが転じて「ケーブル好き」になっていて(笑)、録音エンジニアの方に色々とケーブル自慢(?)される。「これロジウム」とか「これクライオ処理」とか(ちゃんと Mac にも太い電源ケーブルを使用されていた)。
しかしながら、アレンジというやつは難しい。ギターの違い、アンプの違い、一本か重ねるか、右か左かセンターか、などなど。曲に対しての明確なイメージがないと、アレもコレもになってしまう(今は色々と出来てしまうからなおのこと)。
デザインも同じ。
そうですか。オルケストラ・インペリアルの日本盤が出るのですか。しかも、元旦に。しかも、ボーナス・トラック4曲+ライブ映像付きですか。ブラジル盤を買ってしまったじゃないですか。ああ。。
えー、オルケストラ・インペリアルとは、ブラジルの「個性派が揃った若手オール・スターズとも言える豪華なビック・バンド(総勢19人)」。サンバ、ボサノヴァ、ジャズの融合とか言われているみたい。メンバーは、モレーノ・ヴェローゾ、カシン、ドメニコ、ペドロ・サー、ホドリゴ・アマランチ、ベルナ・セッパスなどなどなど。
と書きつつ、本当に気に入っているのは、モレーノが歌っている2曲だから、ボーナス・トラックにモレーノの曲が入っているかどうかで、僕の衝動は決まる。
次。ブレーンの1月号、青山デザイン会議に、渋谷慶一郎さんが(!)。ひとりで気を吐いてらっしゃる(笑)。アーティストって必要だなーと思うに至る。そして、聴覚が空間の重要なファクターのひとつになりうるのか。いや、なって欲しい。
次。昨日、プロフェッショナルを見ていると、“チラリズム”という言葉が重要なキーワードみたいに(黒バックに白文字で)出てきて、なんだか違和感を感じる。NHKのまじめな番組で提示されると、ねー(言いたいことは分かるのだけれど)。英訳するとどうなるんだろーとか、僕の感覚が古い(?)だけなのかとか。
次…
昨日、2007年ブラジルディスク大賞が発表され、オルケストラ・インペリアル(のアルバムが出ていたこと)を知り、タワレコに走る。
やはりモレーノの(儚くやわらかな)歌声は良い。ソフト・カエターノとでも言えばいいのか(笑)。ブラジル新世代、やっぱり(ゆるい感じも含め)良いなー。
1位のマリア・ヒタにしても、この9位のオルケストラ・インペリアルにしても、若い世代のサンバ回帰というか(再解釈というか)、何か伝統が更新されつつ、ちゃんと繋がっていっているような、こういうのも良いなー(リスペクトな姿勢がまた素晴らしい)と思ったのでした。
BTW、音楽のジャンル(?)について、最近思うことがあって。
例えば、「どんな音楽を聴いているの?」と聞かれると、「ブラジルのポピュラー音楽(MPB)を聴いています」と答えることが多い僕だけれど、今回のTOP10に入るような、サンバ系、オサレ系(?)、ボッサ系を聴いているのか。と、思われてしまうと、ちょっと困る(オルケス…はサンバ系ですが)。
嫌いじゃないし、素敵だとは思うけれど、自分で買ったり、ウチで(好んで)聴いたりはしないんだなー。
でも、より正確に言ってしまうと「ブラジルのトロピカリア、ネオ・トロピカリアを中心に聴いています」ということになって、これじゃー全然通じない。
つづく。。
この表、素敵(!)。横軸に曲名、縦軸にミュージシャン。誰が/どの曲に/どんな楽器で参加しているかが、うーん、分かりやすい。あ、オノ・セイゲンの『Maria and Maria』完全盤(?)の話です。
AB誌を読んでいたら、このSACD(ハイブリッド盤)のことが書いてあり、なかなかの高評価だったので(サラウンド系を最近買っていなかったのもあり)、買ってみたのだけれど、なるほど、確かに空気感がよく描かれている。
曲もふわーとやさしい感じが多いので、寝る前の1時間(サラウンド再生で)、この音楽のなかを漂うのもいいかもしれない。
あ、コムデギャルソンの完全盤も来年初頭に出るみたい。オノ・セイゲンのなかで一番好き(特に2枚目)なアルバムなので、これは楽しみ。
ソニック・ユース、サーストン・ムーアのここ何ヶ月かでリリースされた対照的ソロ・プロジェクト。
サーストンのソロアルバム『Trees Outside the Academy』(写真奥・ピクチャーレコード・リンク先はCD)は、非常にいい感じ。ソフト・ソニック・ユース的(笑)。ほんの少しのノイズ的要素はあるけれど、万人(?)におすすめできるアルバムだと思う。美しく気怠い。
サーストン・ムーア+カルテット『The ROADHOUSE Session Vol.1』は、ジム・オルークの社会人レコード(笑)からのリリースだったのもあって、だいぶ楽しみにしていたのだけれど、あまりのフリーさ(!)について行けず。。
ホント、対照的。バランスを取ったのだろうか(?)。
そして、フリー系で、理解できないものを見たり・聴いたりするといつも思い出す言葉。
秩序のあるものに対しては、我々の感覚は1000にも及ぶ種類を識別することができる。しかし、偶然による配置の場合は、10組の差異を確認することさえ、きわめて困難である。
カール・ゲルストナー。