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Archive: Music

Hard-boiled NOW

昨日は、午後から「音と戯れる会」、夜は「渋谷ハードボイルド」。

「音と戯れる会」では、5.1chではない、4chでのサラウンド再生普及への新たな可能性を感じる。センターとサブウーファーの音をどうやって(できるだけ音質を劣化させずに)左右にミックスするかということが、とても大きな問題なのだ。

渋谷のライブハウス(サイクロン)で行われたイベント、「渋谷ハードボイルド(マークスマン企画)」。弟がギターをやっているバンド、スマイル&デンジャラーズと、兄がギターをやっているバンド、マークスマンを観に行ったのだけれど、さすがにロックなバンドを4つも(他にGCとATGCを)観ると、耳がライブ性難聴(笑)になる。

あと、マークスマンのベスト盤のようなCDが売っていたのだけれど、そのタイトルが「ハードボイルド・ナウ」。素晴らしいネーミングに脱帽。

ジョアン・ラブ

昨日は、ジョアン・ジルベルト来日公演、最終日。席は、18列目で中央ちょい右寄り。今までで一番良いポジション。約1時間遅れで始まったライブ。僕が記憶していた声より高く透き通った歌声、控えめなギターの音量。まだ調子の上がらない、たんたんと歌うジョアンをよそに、僕は2曲目で涙する。クリアな音質に酔いしれたのだ。耳の快気祝いとして、生でジョアンを聴けるなんて、これほど素晴らしいことがあるものか。(と、自分に酔ったのです)

アーティストと聴衆の素敵な関係、愛に包まれた時間(空間)。自然体なジョアン。チャーミングなジョアン。もうラブです。ラブ(超越)しかありません。そして、繰り返されるが一度として同じものはない心地よいグルーヴが、まだ僕の中に漂っている。

,njp

昨日、ナム・ジュン・パイク追悼ライブ『farewell,njp』に行ってきたのだけれど、そもそもこの集いに参加した僕の不純な動機を見透かされたかのごとく、素晴らしく下らないものだった。僕の周りの人々もそう思っていたかのごとく、左隣は終始爆睡、右隣は半分うたた寝、後ろの男女は関係ない話で盛り上がるといった景観。

「反面教師としてオマージュ」、「結果から結果を追う誤り」、こんな風にまとめることができるのではなかろうか。坂本龍一さん、パイクの真似をしてヴァイオリンに紐をつけて引きずり歩くくらいなら(壊すとかマイクを付けるという微々たる行為を含め)、パワーブックを引きずるくらいやって欲しかったです。カールステンもラスター・ノトンの皆さんも然り。そして、ネクタイ・カットに悪寒が走る。結果としての行為ではなく、因を見据えるべきでは?

僕がパイクさんのことを知らないだけだろうけど、あんな感傷的なことをして喜ぶような人なのだろうか。

なんちゃって。

Sensuous

昨日、Apple Store 渋谷で、コーネリアスの新譜のサラウンド(4ch)バージョンを聴いたのだけれど、あまりの音(環境)の悪さに閉口。。

欲求不満により、サラウンド盤が発売するまで買う気のなかったコーネリアスの新譜『Sensuous』を買ってしまう。さすがに、こちらは 24bit/96kHzで録音 しただけあって、音が良い。これを機に、「音が良い」ということが流行ればいいのに。

タワレコの近くで、すごくスタイルの良いおしゃれな人を見かけたのだけれど、どうやらそれは、ジェフ・ミルズだったみたい。

モレーノ+2

moreno2jp

好きすぎて日本盤までにも手を出してしまった。廃盤だけに高いのだ。(アマゾンのマーケットプレイスの値段よりは安く入手したけど/US盤は簡単に手に入る)

歌詞の意味が知りたかったのと、ボーナス・トラックが聴きたかったから買ったのだけれど、中原仁さんのライナーノーツに、なんというか、感動してしまった。僕が聴いていて知りたかったこと、新たな事実、仁さんのささやかな意見と、情報のバランスが素晴らしくよいのだ。

そして、

モレーノと父カエターノが共作した「セルタォン」。近頃、こんなに静謐な美しさから始まる、若手ミュージシャンのファースト・アルバムがあっただろうか? モレーノの歌にはもちろん父の影響が出ているが、アート・リンゼイに通じる審美眼や、ショーン・レノンに共通する感性もあって、静かで数少ない言葉がとても多くのことを語りかけてくる。
この言葉に深く頷くとともに、ちょっと鳥肌。僕が考えていたことをズバリと書いてらっしゃる。(ショーン・レノンはほとんど聞いたことないですけど…)

あ、ボートラは、良性の蛇足でした。悪性ではないですけど、、、