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30

土曜は、Afterhours さん宅にて、おいしく食し・話し、日曜は、サティのピアノ曲全集を聴きながら読書。そんな幸せのなか、僕は30歳になった。

下のイリヤ・プリゴジンさん(物理化学者)のお言葉は、偶然パラパラと見返すことになった InterCommunication No.23(1998)からの抜粋。浅田彰さんとの対談で、彼の言葉にすごく惹き付けられる。

現代美術について言えば、ピカソよりもカディンスキーからロスコに至る抽象絵画のほうに興味があります。ピカソのような画家は、批判的にではあれ、伝統的な絵画との関係を制作の軸にしていたのではないか。他方、抽象絵画というのは、直接に観察できるリアリティを超えて、もっと深い何かを見ようとする試みだと思うのです。

ということで、彼の本を読んでみることにしよう。

プリゴジン

芸術が決定論と非決定論の混合であるかぎりにおいて、芸術は自然界の象徴であると、わたしはいつも考えています。例えば、フーガやソナタを作曲するには一定のルールがあり、したがって一定の予測可能性がある。しかし同時に、そこでは予測不可能な変化が生じるのであって、真の創造性はそこにこそ現れる。これはわたしの考える自然像と対応しています。ですから、振り子や時計がニュートン的な世界の象徴であるなら、芸術作品は新しい世界の象徴である、と言えるでしょう。

ANTIKNOCK

昨日は、新宿アンチノックにて『デンジャラ祭り』。弟がギターをやっているスマイル&デンジャラーズ(というバンド)企画だったということと、兄がギターをやっているマークスマンも対バンだったということで、これは見に行かないといけないでしょ。

オーディオ好きな僕と、PAの仕事をやっている弟との会話。

弟「どう、このハコ(ライブハウス)の音は?」
僕「いいんじゃないの。ただ中高域にハリ(ピーク)があるね。
  そこら辺で好みが分かれそう。」
弟「ここは、全音域出し過ぎなんだよね。音でかいし。
  低音もとんでもない。」
僕「でも、悪い低音じゃない。これでブーミーだったら最悪だけど。」
弟「客が少ないとブーミーになる傾向はあるけどね。」

打ち上げのときの、兄と(兄の)友人とのエフェクター(多分)に関する会話。

友「これを使うとどうなるんですか?」
兄「音が大きくなる。」
友「ヴォリューム上げるのと違うんですか?」
兄「違う。なんていうか、いい感じに音が大きくなるんだよ。」
友「へえー」
兄「昔の卓にいい感じに音が大きくなるツマミがあって、
  その部分がこれに入っているらしいよ。」

やっていることはちょっとづつ(もしくは全然)違うけど、兄弟皆、音が好き、音楽が好きなんだなーと、しみじみ感じいる。

Somewhere in Time

somewhere

とあるレコードを探していたら、久しぶりにアイアン・メイデンの『Somewhere in Time』に出会う。写真は、その裏ジャケの一部なのだけれど、写真中央右上に注目。そう、「浅田彰」ってあるんですよ!

なぜ、ニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル・バンド(長い)のアイアン・メイデンのジャケットに「浅田彰」とあるのか。

このアルバムをCDで聴いていた中学生の頃には、もちろん浅田彰さんのことなんかは知るはずもなく、ただ誰なのだろうと不思議に思った記憶があるくらい。その数年後、LPが安く売っているのを発見し、懐かしくて買ってしまったときに、このことに気が付いたのでした。

ということで、色んな妄想・憶測をして楽しむ。(浅田彰さんご本人は、このことを知っているのだろうか。)

こういう隠しアイテムっていいなあ。