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読書と音楽

低飛行中。急ぐ仕事もないので、ひたすら音楽を聴きながら読書。英気を養う。

ヘヴィーな『芸術人類学』を(ようやく)読み終え、続いて、春樹さんの『スプートニクの恋人』と『アフターダーク』を久しぶりに読み返す。そして、この2冊の(僕のなかでの)評価は逆転する。

あるアーティストのある作品に感銘を受けると、他の作品にも同じ種類の感動を求めてしまうというのは往々にしてあると思う。確固としたスタイルのあるアーティストならば、“ひとつ好き”→“全部好き”ということになりやすいけれど、作風が変化していくタイプのアーティストの場合には、もっと根底にある“主張”のようなものに共感がないと、興味を失いがちになり、もっと言うと“失望”してしまう。

音楽。一昨日はひたすらクラシック。クラウディオ・アラウの弾く『ワルトシュタイン』から始まり、リヒターの弾くシューベルトのピアノ・ソナタ13、14、16、そして、4つの即興曲。『ワルトシュタイン』の(ジャズみたいな言い方ですが)テーマに戻る前の一音に心震え、シューベルト独特の“強度”に惹かれ続ける。そして、昨日はひたすらジャズ(フュージョン)。

うれしいことに、ここ数日間、音がとても良い。引き戸の障子部分(2枚)にフェルトを貼ったからなのか、スピーカーが小慣れてきたからなのか、それとも、単に暖かくなってきたからなのかは分からないけど、とにかく良い。

良いこともある。

恵比寿

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昨日は、恵比寿。リムアートで、今日までやっている「TRUCKING TRUCK #1 with limArt,Tokyo」を見、タミゼを見、リムアート別館を見、KAPITAL を見、Maison Martin Margiela Tokyo を覗く。(最近、こんな日記ばかりですね)

TRUCK は、もの凄い混みよう。もっとゆっくり座ったり小突いたりしたかったけど、そんな雰囲気ではなかった。けれど、相変わらず TRUCK の家具は良い。木が良い。そのままオーディオ・ラックになりそうなくらいの頑丈な作りが良い。(でも、値段もオーディオ・ラックぐらい高い・笑)

後は、既視感たっぷり無感動。。

filmachine phonics

filmachine
ATAK010、『filmachine phonics』は、賛否両論だろうけど、僕は「賛」の方。ヘッドフォンでサラウンドっていうのには懐疑的だったけれど、これは面白い。(だがしかし、リアル・サラウンド志向な僕は、4chバージョンも求めてしまう。)

あと、このCDには、CD(44.1kHz/16bit)より音の良い音源、AIFF(48kHz/24bit)ファイル(など)が入っているのだけれど、これは素晴らしい試み。It is good that a sound is good.

そして、ATAK | diary より。

思うに極限まで忙しいと迷うとか悩むというギアが完全に無くなるというか、直感的に正しいチョイスをするようになるものです。なので最近僕は恐ろしく悩まない。考えるけど悩んだり迷ったりしないという人間になっていて悩んだりしてる人を見るとヒマだなと思うようになっています。あと決断に時間がかかる人というのも同様です。決断が間違っていても直せばいいだけで、しないよりは決断して始めて違うと思ったら何回も直すほうがクオリティも上がるし意外な結果も現れる可能性がある。

ふむ。

ロングライフ

imperative
『D勉強会』に触発されて、“ロングライフデザイン”ということについて考え続けている。「自分の一番長く使っているモノは何か」、「世界で一番長く使われているモノは何か」というような基本的な問いから始まり、、、「長く使われ続けるシステム」について妄想する。

そんなことを考えていると、ヴィクター・パパネック,著『地球のためのデザイン』を思い出す。ここに書いてある「買う前の10の質問」を皆が実行すれば、必然的にモノとのロングライフな付き合い方になるのだろうけど、それは、今の経済のシステムが許してくれないだろうよ。

あ、写真左の『生きのびるためのデザイン』の方が、よく推薦図書として紹介されることが多いけど、僕はというか、断然『地球のためのデザイン』の方が良いです。『生きのびる…』+『人間のためのデザイン』+α=『地球のための…』であって、彼の集大成だから。

ロングライフ(不老不死)か、サイクル(輪廻)か、、、