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Archive: Art

青森



一泊二日青森の旅、より昨夜帰還。青森県立美術館、三内丸山遺跡、十和田市現代美術館、奥入瀬渓流、十和田湖。

十和田市現代美術館と、チラ見しただけの(笑)奥入瀬渓流が、特に素敵。詳細は(得意の)後日。

青森、きれいなトコ。

歴史の歴史

平城宮跡後、スリランカ料理を食べ、大阪に移動し、国立国際美術館にて「杉本博司 歴史の歴史」。

杉本博司氏の作品は、その完成度の高さ、コンセプトの明確さからもちろん好物なのだけれど(新作の放電場シリーズの毛細血管のような細部にも驚いたけれど)、この展覧会ではやはり氏の歴史的な、多種多様な収集品がおもしろい。さすが、古美術商(でもあるそうです)。

どれもこれも興味深いものばかりだったけれど、僕が気になったのは、ニコライ二世やトロツキーのサイン入り写真とか、A級戦犯の顔写真とか、アポロ計画宇宙食(1969年もの!)とか、隕石とか、ニュートン『プリンキア』初版本とか、銅矛とか、十一面観音とか、「大ガラス」の地図とかとかなどなど。

展示物、そのもの自体にとても魅力を感じるし、氏のインスピレーション・ソースを垣間見る、という側面もあるし。
うん、興味深い。

あ、写真は杉本氏の海景シリーズを見てしまうと海を見るたびにどうしても撮ってしまうことになる写真(笑)、沖縄編。

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昨日は、アイデアに行き詰まったので、気分転換、東京都現代美術館、池田亮司展

うーん、マッチョ(笑)。そして、ストイック、、、(うまく書けないので一日置いてみる)。が、うまく書けないのであきらめる。なんだろう、 [ the infinite between 0 and 1 ] というタイトルの通り、“その間”にあるのかもしれない(抽象逃げ)。

あ、「マッチョ」という表現は、MPさん・ANさんといっしょにサントリーミュージアムに行ったときに獲得した表現で、『インシデンタル・アフェアーズ』という現代アート入門的な展覧会だったのだけれど、ほとんどの作品がタイトル通り(ある意味/良い意味で)「とるに足りない」ものだったのに対し、ひとつだけ場にそぐわないマッシブ(!)な宮島達男氏の作品があり、それに対してMPさんが「マッチョ(笑)」だと。

若い世代のアートの潮流が、ある種の「軽さ」を持っているように感じていて、それは音楽の世界にもいえることだと思っていて、要するにハングリーだとか真摯さだとか狂気だとか、そういう圧倒的なものでもってどうこうするのではなくて、日常的に潜む、あれにあれするみたいな「軽い」衝動でいいんでじゃないの、、、

うーん、自分で反論できちゃうなー(笑)。また書きます(逃)。

あ、写真は現代美術館地下駐車場にて。

イノヴェートせよ/アップデートせよ

昨日は、「ネオ・トロピカア|ブラジルの創造力」展へ。東京都現代美術館。ネオ(ネオ?)・トロピカリアな音楽(の一部)を愛聴している僕としては、見ておいても損はないかと。

で、想像していたよりは楽しめたけれど、なんというかブラジルの現代アートって、僕のアートの定義(というより好み)より、幾分“軽め”であって、夏に豊田市美術館で見たブラジル展もそうだったけれど、“魂的感動”は得られないのだなー。

ゴーンとかドーンとかいう感動が(笑)。

それでも、写真のように「ネオ・トロピカリア|ブラジルの創造力」を買ってきたのは、展覧会が良かったからというより、この本が良かったからということで、テキストがおもしろそうだったし、デザインだって良い(と思っていたら、ADが近藤一弥さんでした)。

というわけで、今から読む。

(愛と)創造の軌跡

そうそう、日曜に『巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡』を見るため、国立新術館へ。この美術館、(風評を総合して)考えていたより悪くないところだったけれど、やっぱりあのぐにょぐにょは「とってつけた」感ありありだし、「建築とロゴが全然あってないよなー」という声が聞こえたくらい(そして、「あんなすぐに古くなるようなロゴでいいわけ」という声も聞こえたくらい・笑)、つまり、そんな感じ。

でも、だがしかし、ピカソはやはり天才だった。意識的にか無意識的にか分からないけれど、完璧にコントロールされている線、形、構図、色彩、、、、つまり、全てにおいてパーフェクト。簡単に書いてあるように見えるものですら、その線の必然性を説明できてしまうかのような、そんな天才性。

ドラ・マールの肖像》の(右手の)美しさよ!

参りました。