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Archive: Music

ヤン・チヒョルト

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昨日は、神楽坂の麦マルにて、おいしいマンヂウを食し(うわさの猫ちゃんは寝ていたので遊べず)、その後、新宿へ。

タワレコにて、8ビートの会で聴いて感じのよかった ヨ・ラ・テンゴ と、トーキング・ヘッズの『 Remain in Light [DualDisc] 』を買う。これで、気になっていたトーキング・ヘッズのサラウンドが聴けるというわけだ。

そして、久しぶりにアイデアも買う。特集は、「ヤン・チヒョルトの仕事」。特集というか、丸々一冊ヤン・チヒョルト。しかも、おまけ付き。素晴らしい。この内容で、2,970円は安い。久しぶりのタイポグラフィ的興奮に浸る。

ヘッドフォン・サラウンド

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ATAK010 の試聴をして、ヘッドフォン(イヤフォン)でのサラウンドもここまできたのか。そう思った。

ヘッドフォンだと左右感が強くなり、5.1chだと前後感が強くなる。これを踏まえると、フロントの左右、リアの左右、そして左真横、右真横からなる六角形の、6chというシステムが有効なのかもしれない。

木曜は、Shiodomeitalia にて、『ニッポンのデザイナー展』、『エットレ・ソットサス―定理に基づいたデザイン』を鑑賞後、セミナー『日本のデザインプロデュース』(秋田道夫×ナガオカケンメイ、モデレーター:桐山登士樹)に参加。

ソットサスのメンフィス時代の作品って、アンチテーゼとしての価値しかないように思っていたけれど、こうやってマジマジと見ると、やはり凄い。本気だったのか。ちょっと欲しくなる。

秋田さんとナガオカさんのお話は、もっと聞きたいと思ったので、月末の「D勉強の会」にも参加することにした。うん。

第2回「8ビートの会」

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昨日は、我が家で、第2回「8ビートの会」。会といっても、ただお話をしながら好きな音楽をかけていくだけ。でも、これが一番楽しいことだったりもする。今回は、ゲストにアサノさん、そして、その友達のスズキくん。

一生の内にひとりの人間が知りうる・聞けることのできる音楽は限られている。しかも、興味があっても、聞いたことのないジャンルに足を踏み入れることって案外難しいし、好きなジャンルにしても、盲点があったり、灯台もと暗し的なことがあったりして、自分にとっての「名盤」を聞き逃している可能性は大いにありうると思う。

だから、こうやって、音楽好き同士が集まり、互いに好きな音楽を教え合い・補完し合うことが、重要になってくるわけだ。(と、偉そうに書いておきながら、本当は、ただ楽しいからやっているだけです。)

写真は、今回の僕のおすすめ盤、デヴェンドラ・バンハート『Rejoicing In The Hands & Nino Rojo』(2LP)。

Arto Lindsay

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お借りしているマークレビンソンのプリアンプの音の傾向を考えていると、「そうだ、これはアート・リンゼイの音楽に合うかもしれない」と思い、彼のソロ名義のアルバムを全て聴いてしまったのは、昨日のこと。

コントロールされた暴力性とでもいいましょうか。

そして、今日。マークレビンソンに別れを告げ、もとのアキュフェーズに戻し、ぐちゃぐちゃのややこしいケーブル類の接続を終え、左右のチャンネルがちゃんと合っているかどうかを確かめるため、ジョアン・ジルベルトの『三月の水』をかける。

なぜ、『三月の水』かというと、ジョアンのヴォーカルが左に寄っている(声が左、ギターが右という感じ)からなのだけれど、これがなぜか、とんでもなく素晴らしい音で鳴ってくれて、まるまる聴き通してしまう。本当に、パーフェクトにエクセレントなアルバム。

しかし、最後の曲「イザウラ」だけは、このアルバムにはそぐわないんじゃないかと、聴く度に思ってしまうのも事実。(ジョアンもこの曲の録音には満足していないそうだし)

それにしても、最近のアート・リンゼイを見て愕然としてしまったのは、僕だけなのだろうか。ああ!

トロピカーリア

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クリストファー・ダン,著『トロピカーリア―ブラジル音楽を変革した文化ムーヴメント』を読み終えた。これで、かどわき君に借りたブラジル(MPB)関係の本を全て読破。

前に読んだ、人物に焦点をあてて書かれた『トロピカリア』、そして、今回の学術的に書かれた『トロピカーリア』(ややこしいですね)を読んだので、ブラジル音楽を変革した文化ムーヴメント、“トロピカーリア”についてはおおよそ分かってきたのだけれど、こういう事象を理解するには、3冊(3視点)以上読んだ方が、より立体的に捉えられるということを経験的に学んでいるので、あと1冊読んでから、色々と思うことを書いていこうと思う。(逃)

その残り1冊は、もう決まっていて、トロピカーリアの中心人物、カエターノ・ヴェローゾ,著『熱帯の真実 Verdade Tropical』なのだけれど、2005年の11月に現在翻訳中となっているので、そろそろ出てもいいの頃なわけで、それを待っているわけです。

関係ないけど、ラマチャンドラン博士の『Art and the Brain』(1999)の翻訳もなかなか出ないなー。

写真のCDは、昨日発売された、カエターノ・ヴェローゾの『カエターノ・ヴェローゾ』、紙ジャケ、リマスター盤、解説・対訳付。

リマスターなのに、音がやけにぼんやりとして聞こえるのは、僕の耳の調子が(昨日、ロック系ライブに行ったので)悪いのか、それとも、借りているプリアンプのせいなのかは、よく分からない。