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奈良、sonihouse、新しくなったサウンドシステムを聴く。初代の黒い子と比べ、サイズの拡大、ユニット構成の変更、構造的な強度向上など、バージョンアップした十二面体スピーカーを中心に、トランス追加などのさらなる電源対策が施されたシステムを聴かせていただく。
まず、力強さ。以前は、ただただ心地よい、漂うようなナチュラルなサウンドだったように記憶していたのだけれど、今回は、線的、芯的な表現が強化され、音の存在感の向上に繋がっている、ように感じる。
そして、広くなったサウンドステージ。以前は、部屋の1/3くらい、スピーカー周辺にサウンドステージが現れ、あたかもそこの空間で音楽が鳴っているような、客観的なものだったように記憶していたのだけれど、今回は、部屋の2/3くらいまでサウンドステージが(密度を増しつつも)広がり、音楽との関係がより深まった(?)、ように感じる。
さらに、ウーファー部も新たに作る計画があるそうなので、うーん、どうなっちゃうんだろう、楽しみであります(MPさん、ありがとうございました!)。
今日は昼過ぎから視界に光る線上のものがウヨウヨと這い回ってきたので、急遽、目を休めることにして、後は、ただただ音楽を聴いて過ごす。
バッハ『フーガの技法』の弦楽四重奏バージョンから始まり、コダーイの『無伴奏チェロソナタ』、リサンドロ・アリスティムーニョ『39°』、アントニオ・カルロス・ジョビン『テラ・ブラジリス (テハ?)』、DMスティス『ヘヴィ・ゴースト』、セロニアス・モンク『プレイズ・デューク・エリントン』、『ソロ・モンク』、夕飯を食べ、Φ Mika Vainio『ATAK012 OLEVA』、コーネリアス『SENSUOUS』、カエターノ・ヴェローゾ『カエターノ・ヴェローゾ』、そして今が、坂本龍一『out of noise』。相変わらずの支離滅裂。
オーディオ、これでいいかも。前回メモ後、また色々(電源タップには花梨を貼りました)といじるが、試しに(初めて)やってみた“スピーカーケーブルを浮かす”(床に直接触れないようにする)という技が、気になっていた“詰まった感じ”の打破に繋がったのが驚き(!)。
うーん。
ここ2週間のオーディオメモ。実験と検証、推論と実行。この行為を楽しめるかどうか。それがマニアとの分かれ道(僕にとっては苦行・笑)。
まずは、スピーカーケーブル。オルトフォンのSPK-3900(¥1,890/m)から、AETのSP-400(¥2,520/m)に変更。最初、解像度も上がり、高域も低域もより出る方向だったので、採用(!)かと思いきや、日が経つにつれて何となくぼんやりとした傾向に。解像度もあるし、空気感もあるのだけれど、音の芯みたいなものが希薄(あくまでも僕の環境下では)。ということで、元に戻す。
元に戻すが、何となく納得がいかない。オーディオは不可逆。例えオーディオが変わらないとしても、僕が変わる(AETの解像度と空気感を聴いてしまったからだろう)。そこで、またスピーカーの位置をいじり始める。ある線を境に、音の締まりは良いがなんだか詰まった感じ/響きは良いがちょっと軽い感じ、というダブルバインドに陥る。
スピーカーを前後すること数日、試しに発売したばかりのオーディオ・ベーシック誌付録のオーディオ・チェックCDをかけてみると、50Hz前後にピークがあることが判明(!)。なるべく収まるように、色々と対策。スピーカーの下にボードを再び敷いてみたり、吸音拡散板の後ろにさらに吸音材を忍ばせてみたり、などなど。
そして、もうひとつずっと気になっていた電源問題についても着手、新たに電源タップを導入してみることに。というのも、引っ越して以来、ケーブルの長さが足りなくて全てのオーディオ機器の電源が1つの電源タップに入っていたから。これはよろしくない。でもお金がない、そうだ自作しよう、でも知識がない、ということで、オヤイデの電源タップキットを買い、初めての自作(堅いケーブルと戦いながら)。
電源タップを導入。なんだか音が緩い(?)。全体的に、というより音の芯が響いているような。自作のため、何か間違っているのかも、という不安がよぎるが、エージングで良くなるだろう、ということにして寝たのが昨日。
今朝、やはり何か変。ちょっと気になっていた、タップの後ろにくっつけていた地震用粘着性震動吸収材(?)を剥がしてみる。すると、音が激変(!)。珍しく同居人も同意するほど音が良くなる。音が「開けた(ひらけた)」というのがもっと近いニュアンス。
堅いケーブルに対してタップがあまりにも軽かったので、変な方向に向かないように粘着性震動吸収材(振動を吸収するから音にも良いだろう)を付けていたのだけれど、こんなことでこんなに変わるものなのか。うーん。
というわけで、ようやく安心して音楽に浸れる、はず、今度こそ(笑)。