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Archive: Music

ピナ

そうかー、9月からヴィム・ヴェンダース監督の映画「ピナ」の撮影が始まることになっていた、のかー。重ね重ね残念。再々、生で見るチャンスをスルーしていた自分を悔やむ。そして、甲野善紀さんの「こういうふうに見事に年を重ねられる女性も存在するのか」という回想を読み、さらに無念倍増。

お亡くなりになる前に見ておこうと思い、ピエール・ブーレーズとジム・ホールは何年か前に見たけれど、喜ばしいことにまだまだ現役でいらっしゃるし、ジョアンは本当に見ておいてよかった、と書くともう死んじゃうみたいじゃないか、不吉な(!)、じゃなくて、まあ、何を書きたいのかというと、とにかく見ておけ、ということです。自戒。

気分が沈んできたので、昨夜のロジャーでも思い出そう。
 

レジェンドに囲まれる現役にしてレジェンド、ロジャー・フェデラー(慌てて iPhone で撮ったので傾いてますが)。次の全米は、ナダルも帰ってくるだろうし、ロディックもリベンジに燃えるだろうし、、、なんだか楽しくなってきた。

生ロジャーも見ておかないと。

拘ドロ9

先日、爆音映画祭にて、ビョークの公私ともにパートナーである、マシュー・バーニーの作品(映画)『拘束のドローイング9』を観てきたのだけれど、ビョークによるサントラや写真から想像していたものとは、さっぱり違うものだった。

チープ、グロい、長過ぎ、というのが見終わって後の正直な感想(笑)。だったけれど、一緒に観た同居人の「そんなに悪くなかったよ」という言葉も手伝って、というより、気がつくとあの映画のことを考えている自分がいたり(スタジオボイスの特集号を読み返したり)して、やはりそれなりの作品だった、という感想に今は落ち着きつつある。

日本、捕鯨船、日本人(俳優ではない素人さん)、という設定が、日本人の僕としては違和感ありありだった、ということもある。パラレルとしての日本だと思えばいいのだけれど。まさに夢のような。

そしてそして、爆音。やっぱり耳はちょっとおかしくなったけれど、このサントラはやはり素晴らしいと思う。笙、ハープシコード、クロイテルなどの高域の扱い方が特に素敵。ビョークが前面に出てこない(ほとんど歌っていない)ということが、逆に、音楽家としての彼女の才能を再認識させられる、というか。

うん。

ピナと幸宏


サンレコに載っていて、ピナ・バウシュだし三宅純だし、これは素晴らしいに違いないと思い、4,200円という高い壁を乗り越えて買ってみた『フルムーン/ピナ・バウシュの劇場から(V.A.)』。オーディオベーシック誌にて渡辺亨さんがレビューを書かれているのを見て、思い出す。

というのも、なんというかやっぱり舞踏のために選曲されたものだからか、リズム重視というか、DJっぽい(?)というか、つまり、僕好みの曲はあまり入っていなかったから(同じ舞踏ものでもブラジルのグルーポ・コルポのサントラは好きだけれど/新作はモレーノ達が担当だからかなり期待大だけれど)。

それでも、無収穫というわけではなく、特に Balanescu Quartet ものは好きそうなので、Maria T なんかは今度見つけたら買ってみようと思っていたり。

ちらっと写っている高橋幸宏さんのアルバムも渡辺亨さんがレビューされていて思い出した系。pupa が割と好きだった延長で買ってみたのだけれど、もちろん全然悪くない、むしろ良いアルバムだと思うけれど、大好きにはならない系。

ちらっと入っている高野寛さんの曲や歌が好きだっていう話はまた今度(?)。昨日観てきた『拘束のドローイング9』についてはまた明日。

光速の、もとい拘束の

爆音映画祭、今日の『拘束のドローイング9』は見に行きたかったけれど、行けず。まあ、来週があるさ。

でも、そうか、爆音なのかー。耳を悪くしてからは、爆音=大音量に弱くなってしまっていて、最近行ったロック系ライブなんか、その後一週間くらい耳が変だったし、映画館で見た映画もきつかったし。

大音量だから良い、なんていう短絡思考に、ぺっ(笑)。

関係ないけれど、

例えば録音された自分の声は、高く聞こえるでしょう? それに似ていて、ピアノを弾いていても、本体が響いている音って結構低いんですよ。骨を伝わって演奏者の中に入ってくるので。でも、聴いている人に届く音はやや軽くなるので、そこに違和感があるんですよね。だからその部分を補強したくなる。ほかの楽器についても、アーティストの方に楽器を触らせていただいたりして、音を体で覚えてミックスしました。だからほかのCDと比べるとたぶん低域が多くて、一般家庭のスピーカーからはストンと出てこない音になっているかもしれません。でも、演奏家が聴いている音はこっちだと。

moonlinx より。アーティストが聴いている音かー。というわけで、高木正勝さんの新作はちょっと聴いてみたい。

ちゅう。

家宴5

先週の土曜は奈良、sonihouse にて「音」と「食」の高度な家庭的おもてなしを目指すイベント「家宴」。うーん、楽しかった(4回連続参加で「家族」認定も受けれたし)。

それにしても、popo のライブ、すごく良かったなー。トランペット(ときにリコーダー)、トランペット(ときにシンセ)、オルガンの3人編成で、シンプルなかわいらしいメロディー、そして静かなグルーブを紡ぎ出していくのだけれど、それが sonihouse 主催のMPさんが仰るように、「滋味(豊かで深い精神的な味わい)」なんだなー。

ベテランだからできる、弾きすぎない美学、一音一音慈しむように、でもただ丁寧に弾くだけでは得られないグルーヴ、ありそうでなかった(出来そうで出来なかった)音楽。

そして、その音楽を聴いた「場」が sonihouse だったということが、さらに一段(二段?)と popo の良さを引き出しているように感じたのだけれど、それは、普通の家ながら、音響的に調整されたオーディオ機器、部屋だからこそ、だなと。抑制された生のトランペットの音ももちろん柔らかくて良かったけれど、特にオルガンの低音、濁りなき低音がとっても気持ち良いものだったなー。

もちろん「食」も相変わらずの素晴らしさ(鶏と筍の煮物がめちゃうまかった)。うん、奈良まで行く価値(少なくとも僕には)あり。

あ、写真左が買ってきた popo のCD『Kibito』。